とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

スーパーロボット大戦W

スーパーロボット大戦W(特典無し)


・プレイ作品

スーパーロボット大戦W


・どんなゲーム?

SDで表現されたロボットが競演するスーパーロボット大戦シリーズの1つで、シリーズ通算40作品目の作品です。
ニンテンドーDSの2画面液晶と2部構成のストーリーに由来してWと命名されました。
全55話(64ステージ)


参戦作品
フルメタル・パニックシリーズ
ガオガイガーシリーズ
ナデシコシリーズ
ガンダムW Endless Waltz
ガンダムSEED(ASTRAY含む)
テッカマンブレード
オーガン
マジンカイザー
ゲッターロボ
ゴライオン


・前作をやっている必要があるのか
基本システムはGBAなので遊んでたら違和感なく遊べる利点はありますが、この作品をやるにあたって他の何かをする必要はないです。

・総合得点96点 ランクS

・個人的評価 40点 A

・個別評価 56点 A

システム面 14点 A

新しさ 5点
快適さ 4点
システムのおもしろさ 5点

ストーリー面 14点 A

ストーリーのおもしろさ 4点
ストーリーのボリューム 5点
グラフィックと音楽 5点

キャラクター面 14点 A

個性 4点
スポットライト 5点
キャラ数 5点

ゲーマー面 14点 A

やりこみ 5点
ゲームバランス 4点
満足感(難易度) 5点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
1つの作品内で一定の時間が流れて時代情勢含めて諸々変わるのはZシリーズで経験済みですが、1つのソフト内での2部構成はなかなか面白いものがありました。


また、参戦作品の特徴として、続編や姉妹作が多いのでキャラクター同士の繋がりや因縁が強く感じられるのも特徴です。


ASTRAYに力が入ってるのでSEEDがダイジェスト的扱いですが、『キラ・ヤマト』という共通事項の使い方や(他作品も含めて)遺伝子操作や造られた人間、地球人(人間)同士の争いの不毛さを上手く扱ってる印象を受けました。


『快適さ』
最初はそこまで感じないのですが、周回プレイ時の快適さがもはやエグいです。
ストーリーの展開上使えないタイミングはあるものの、中盤以降の主人公機の使い勝手が異常。


その上、2周目以降は主人公の精神コマンドが(最初に)自分で選べるので開幕早々『覚醒』や『魂(熱血)』や『愛』等も使えるようになります。
更に2周目以降にはパーツや期待の購入が出来るので、まさに2周目からが本番みたいなところさえあります。


反面、最強火力のみを重視する場合、出撃枠が圧迫されます。
例えば、フルメタのウルズ3人やマジンカイザーグレートマジンガー、ゲッター1号のトリプルアタック等。


『システムのおもしろさ』
周回するほ遊びやすくなる奇跡のシステム!わりと延々と遊んでられる謎の魔力が(笑)

支援要請
出撃選択で選択しなかったユニットに「援護攻撃」や「援護防御」を要請する技能。
1ステージに「支援要請Lv」分の回数だけ使えます。
ただし、支援を受けるユニットがいる地形に、支援するユニットが適応している必要があります。


また、通常の援護攻撃同様、支援する側が攻撃対象まで届く武器を持っていなければなりません。
その際の距離計算は支援を受けるユニットのいるマスを基点とする為、通常の隣接援護と比べると射程が1マスズレます。
従来の援護システムとは異なり味方ユニットと隣接していなくても使用できるのが特徴です。
支援したユニットのHP・EN・弾数は、そのマップ中は回復しません。


マルチコンボ
従来の「コンボ」と『スーパーロボット大戦MX』の「ダブルアタック」を組み合わせたシステム。
「コンボLv」分の数の敵を同時に攻撃できます。
敵が一直線に並んでいる必要はなくら一体のみを選択することも可能です。
ただし、2体目以降の敵は自動的に「防御」を行うため、ダメージは少なくなります。
敵も頻繁に使用してくる上、マルチコンボ攻撃には援護防御が行えない為、密集隊形を組む戦術では危険度が増します。


スキルパーツシステム
本作では仕様が変更され、任意付け外しアイテムではなく、消費アイテムとなり、使用することでパイロットに特殊技能を付加する形となり、効果はクリア後も残ります。


パイロット養成システム
レベルアップ時に得られるボーナスポイントでパイロットパラメータを上昇させられます。


交代システム
出撃しているユニットとまだ出撃していないユニットを交代出来ます。
が、一度交代したユニットを再度出撃させることはできず、支援要請による援護にも使えません。
なお、母艦として機能する戦艦の内、エターナルのみ交代を行えない。


搭載システム
本作に登場する母艦は移動前には何度でも、移動直後には一度だけ隣接するユニットを搭載できます。さらに搭載されたユニットが未行動の場合は行動終了になりません。
これを利用して「ユニットを迅速に前線へ送る」「行動済みのユニットを搭載・交代してさらに攻撃を加える」などの戦術をとることができます。


ショップ
インターミッション内で強化パーツの売却ができます。
また2周目以降は、強化パーツとMSおよびASの購入ができます。


BGM変更
本作ではイベントに使用される一部の劇中曲も戦闘曲に指定可能。


ダブルスロット仕様
GBA版のスーパーロボット大戦ニンテンドーDSに挿入して本作を起動し、インターミッション画面に行くと、1周に付き1回のみ特殊な強化パーツと高額な資金を得ることができます。


GBAスロットが存在しないニンテンドーDSiニンテンドーDSiLLニンテンドー3DSでは使用できません。


周回引き継ぎ
引き継がれる内容は改造段階とパイロット養成値・習得させたスキルだけで、フル改造ボーナス・お気に入り・撃墜数は初期化されます。


資金はクリア時に持っている強化パーツ・スキルパーツを売却した額が追加されます。
2周目では一部、1周目と展開の異なるルートが用意されていて、3周目以降は任意のルートをプレイできるようになります。


さらに、2周目以降は前述のようにショップで強化パーツと一部ユニットを購入することができるようになります。


4周目以降は全ユニットの最大改造段階が20段階になり、すべての作品が自動的に「お気に入り」状態(効果は資金・経験値共に一律1.5倍)になります。
さらに、クリア回数に応じてスタート時に行う敵の改造度指定の上限が上昇(クリア回数×3段階分、最大20段階)します。


お気に入りシステム
登場作品の中から3作品までお気に入りとして選択できます。
選択した作品のユニットは獲得資金・経験値に補正がかかり最大改造段階も上がります。


本作では第1部では登場しない作品がある為、第2部開始時に改めてお気に入り作品を選び直すことになります。
第1部でお気に入り指定にして通常の限界以上に改造したユニットから、第2部で初登場するユニットに改造が引き継がれる場合、通常の改造限界までしか引き継がれません。


・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
本当に無駄な参戦作品がなかった。
というぐらいテーマ性に合ってました。


戦争(抗争)、人種、遺伝子操作が主なテーマだと感じました。
宇宙のトレイラー(運び屋)を主人公にすることでジャンク屋や傭兵、軍隊、民間人上がり、訳有りが入り交じっても違和感もなく、「ヴァルストークファミリー」と「ザ・データベース」の関係性も含めてオリジナルキャラクター同士のストーリー、オリジナルキャラクターと既存キャラクターの関係性が面白かったです。
珍しく?ガンダム作品のストーリーがそんなに主張してなかった気がします。
とはいえ、SEED+ASTRAYガンダムWの相性がわりといいのが分かりました。


『ストーリーのボリューム』
結構しっかりした2部構成というか二段構えでした。
とりあえず最低でも2周はしろよ?って言われてるような演出なのは気になりますがw
3周目以降に実感するんですけど、元の分岐+2周目の分岐を合わせたら思いの外選べるんですよね。


『グラフィックと音楽』
戦闘デモが綺麗でした。ムービーで見るとヴァルストークファミリーみんな若返るんですよねw
トドメ演出複数とかさすがの主人公機ってぐらい恩恵を受けてます。
声あったらもっとよかったんだけどなー(小声)


・キャラクター面について
『個性』
オリキャラの個性が強すぎて別にこいつらの話だけでも全然楽しめるって個人的には思いました。
ファミリー設定は大正解だと思います。


『スポットライト』
SEEDシリーズがダイジェストでガンダムWはそれに引っ付いている点、マジンカイザーのサポート的立ち位置のゲッターロボはやや不遇かもしれませんが、結構満遍なく活躍してた印象です。


『キャラ数』
キャラは充分ですし、ショップ開放によって使える機体もかなりの数だと思います。
ストーリーはダイジェスト風ですが、機体数は参戦しているスパロボの中でも随一だと思うのでSEEDファンにはオススメです‼


・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
敵の改造度MAXにするのに7周かかるんですけど、そこまでやる意味あるかは分からないですw
ただ、個人的な熱中度MAXでした!


『満足感(難易度)』
わりとマジで程よいバランスで調整されたゲームだと思います。

『ゲームバランス』
1周目は上記の通り、程よいバランスなんですけど、2周目以降は主人公の精神コマンドがカスタマイズ出来ることもあり、敵の改造度を上げない場合、(改造具合によっては)主人公機だけでも全然クリア出来るぐらい難易度が下がります。
それぐらい主人公機の使い勝手はいいです。


主人公機、フリーダムミーティアの味方を巻き込まないMAP攻撃の使い勝手の良さとゲッターロボのタイマン性能の高さ、ガオガイガーの万能性は微妙にゲームバランス崩してるかもしれません。
育てたゲッター強すぎ問題あります、これがシリーズ通してのエースの性能か……


最後に
カナードハイペリオンが使えるスパロボってめちゃくちゃ貴重じゃない?
ダイジェストの恩恵なのか、ジュール隊にさらっと配属されてるミゲルにテンションが上がる人も少なからずいると思います。
ミゲルが死なない世界線があるなんて……それだけでやった価値はありました(本音)。
なお、ラスティは存在そのものがないっぽい?



関連商品


関連商品2(参戦作品)


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おまけ

宇宙のハーモニー永遠に

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おまけ2


おまけ3