とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

テイルズオブイノセンス

テイルズ オブ イノセンス(特典無し)


・プレイ作品

テイルズオブイノセンス


・どんなゲーム?

『テイルズオブ』シリーズのマザーシップタイトルの9作目で、テーマは「想いを繋ぐRPG」。


前世の記憶に目覚め、異能の力を使って戦えるようになった主人公たちと、世界を創り変える力「創世力」の悪用を企む者たちの戦いを描いた作品です。


尚、こちらの作品はイノセントRとしてPS vitaでも発売されていますが、開発元とシナリオ担当者が違うので一応、別物として扱います。
この記事はDS版のイノセンスに対する僕の評価です。

・総合得点87点 ランクA+

・個人的評価 32点 B

・個別評価 55点 A

システム面 14点 A

新しさ 5点
快適さ 4点
システムのおもしろさ 5点

ストーリー面 14点 A

ストーリーのおもしろさ 4点
ストーリーのボリューム 5点
グラフィックと音楽 5点

キャラクター面 15点 A

個性 5点
スポットライト 5点
キャラ数 5点

ゲーマー面 12点 B

やりこみ 5点
ゲームバランス 3点
満足感(難易度) 4点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
詳しくは後述のシステムを参照に。なのですが、アプリも含めて結構な数のテイルズやってますが、「おおっ!」と感じたというか面白いシステムだったので最高点を付けました。
あと、スリーマンセルのテイルズもレアだと思うのでそこら辺も(良くも悪くも)。


『快適さ』
終盤まではほんとに快適そのものというか、システム的には何の不満もなく、むしろめちゃくちゃ楽しかったのですが、ストーリーの展開上、パーティキャラが抜ける場面がしばしばありますが、そこら辺からスムーズに進められず、かつてないほどゲームオーバーになり、やり直しまくって無駄に(プレイ時間のわりに)日数が経ってしまったので僕のプレイスタイルと合ってなかった…的意味で減点です。


経験値はリザーブにも入るのでレベルは全員ほぼ均等なのですが、スタイルというシステム上、普段使ってないキャラはレベルが高かろうが戦力として2枚ぐらい落ちるので、普段から平均的に使うか、もしもの時はそこからでも根気強く作業のように戦闘を繰り返せる人ならそんな詰まらずに進めるとは思います。


『システムのおもしろさ』

戦闘システム
この作品の戦闘システムは、「DS-LMBS(ディメンションストライド・リニアモーションバトルシステム)」というみたいですね。
テイルズオブジアビス』の「FR-LMBS(フレックスレンジ・リニアモーションバトルシステム)」+PS2版『テイルズオブデスティニー』の「AR-LMBS(エアーリアル・リニアモーションバトルシステム)」+『テイルズオブレジェンディア』のパッシングスルーという独自のシステム構成になっています。


フリーラン含め、地上空中問わず比較的自由度の高い戦闘が楽しめます。


テイルズオブザワールド レディアント マイソロジー』同様、アイテムを使う際に攻撃を受けると、アイテム使用を阻止され、使った後の待ち時間はありません。


また、他の作品との大きな違いは、モンスターを倒した後、ドロップアイテムやガルドを(フリーラン等を駆使して)自分で拾わなくては入手できないという部分です(CPUが拾った場合でもOK)。
ドロップアイテムやガルドは敵を倒した後、一定時間が経過すると消えてしまうので、戦闘中はそちらにも気を配る必要です。
まあ、お宝ハンターみたいなもんと思えば楽しいですよ?多分ね!


覚醒
戦闘中、積極的に攻撃を繰り出したり、防御を上手く行うことでテンションゲージが上昇します。
テンションゲージがMAXになると、覚醒状態になり、一定時間の間、攻撃力や詠唱速度などステータスが著しく増加し、TP消費量が減少するボーナスも付加されます。
まさに至れり尽くせりですが、テンションゲージは何もせずにいると減少していくので、行動を続けることがポイントです。


テイルズオブデスティニー2』の「スピリッツブラスター」や『テイルズオブシンフォニア』、『テイルズオブジアビス』の「オーバーリミッツ」とは違い、発動中の無敵状態(仰け反りの無効化)にはならず、攻撃を受けると仰け反り状態になってしまいます。
しかし、覚醒中に効率よく攻撃を継続することで、覚醒状態を維持することが出来ます。


インフィニティジャム
覚醒時にL・Rボタンを同時押しすることでインフィニティジャムが発動します。


インフィニティジャムとは、一定時間の間、対象の敵の行動を停止させ、一方的に攻撃を仕掛けることが出来るシステムです。
インフィニティジャム発動時も、キャラクターチェンジが可能なので、次々とコンボを繋げていくことが出来ます。


秘奥義
アビリティ「覚醒」をセットすることで使用可能になる必殺技です。
覚醒状態でコマンドを入力することで発動できる技で、発動時は前世の姿に変化して技を繰り出します(演出上)。


カスタマイズ要素
スタイル/アビリティ
キャラクター自身のステータスとは別に設定されているシステムです。
切り替えることによって能力値が大きく変化します。
また、スタイルレベルが上がると、能力値の変化幅が大きくなるほか、特殊な効果を発揮する「アビリティ」を習得できます。
「アビリティ」は各キャラクターのレベルに応じた数をセットすることができます。
「イノセント」と「ヴァーサス」は条件を満たすと習得することができます。


アドバンス
物理攻撃で戦う前衛向きのスタイルです。
攻撃力が高く、アビリティはHP上昇・クリティカル率アップなど物理攻撃にかかわるものが多いです。


ウィズダム
術で戦う後衛向きスタイルです。
術攻撃力が高く、アビリティは詠唱時間減少など術にかかわるものが多いです。


ガーディアン
前衛向きのスタイルです。
防御力が高く、アビリティは状態異常無効化、HP回復に特化しています。


テクニカル
機動力の高いスタイルです。
アビリティは移動速度上昇、逃走時間短縮など戦闘補助に特化しています。


イノセント
バランス型のスタイルです。
アビリティはテンションゲージに関わるものが多いです。


ヴァーサス
バランス型のスタイルです。
アビリティは能力値が減少するものが多いです。


武器のカスタマイズ
武器と素材を組み合わせることで、武器に特殊効果やアビリティを付加できます。
属性攻撃や状態異常付加など効果は様々なので地味にこれが楽しかったです。


ギルド
プレイ中に行ける施設の1つで、自由にクエストが受けられます。
エストのダンジョンは入るたびにマップが変わる不思議のダンジョンシリーズでお馴染みにローグライクゲーム形式となっています。
選べるクエストはレベル(ギルド専用のレベル)によって制限があり、最初は低ランクのクエストしか受注出来ませんが、数をこなしていけば高ランクのクエストも受注出来るようになります。
エストをクリアすると、成功報酬として、ガルド、グレード、ギルドポイントが貰えます。


エスト内容は迷子もしくは家出した子を保護したり、届け物をするクエストから指定モンスターの討伐や試作品の装備を自動で(強制的に)装備して指定回数戦闘を行うなど様々です。


感覚としてはマイソロの感覚です。
つまらなくはないですし、クエスト達成時はワープ的な感じで帰れますが、行きは全部セルフなのでそこがめんどくさいかな!


ちなみにですが、ラスボスよりもはるかに強いボスが眠る、立入禁止区域と呼ばれる隠しダンジョンが存在します。
生半可なレベルだと道中でゲームオーバーになるのでノリで行くのはやめましょうね!!←ノリで行きました(o≧▽゜)〉


フレンドシップ
好感度に近いシステムです。
プレイ中の選択肢によってキャラクター同士の「絆値」と呼ばれるポイントを得ることができ、それによってキャラクター同士の親密度が上昇します。
「絆値」は戦闘中に支援行動(回復など)をすることでも得ることができます。


絆値を得ることで、各キャラクターに関するサブイベントなどが発生します。
あと、おそらく絆値が一番高いキャラクターがクライマックスのワンシーンのパートナーになると思われます。


・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
前世と転生、過去と現在。
天界と地上…正直、設定はめちゃくちゃ面白かったですし、始まり方とかめっちゃ好きです。


ただ、ルカは可もなく不可もなくで、時々イラッとするぐらいで、イリヤは(前世含めて)嫌いなのでそういう意味ではどうでもいい感を感じながらプレイしてた部分もあるのでキャラに感情移入出来るかでほんと変わると思います。
そういう意味ではデスティニー2みたいですね!
まあ、嫌っててもストーリー全体としては楽しめたので文句はないです!


あ、でもテイルズオブシリーズの特徴の1つの勧善懲悪ではないストーリーとはちょっと違う気がしました。微妙な違和感はこれか、その道筋から外れてもないけど、少し逸れてるような気もする。まあ、そんな感じです。


『ストーリーのボリューム』
DSでもめちゃくちゃテイルズしてました。
正直ちょっと驚きました。


(1周目クリアまでの)プレイ時間としては30時間前後だと思います。
僕は25時間弱+合計6~8時間ほどのゲームオーバーによる無限地獄って感じでした!
無限地獄してるぐらいなんで、レベル上げとかは真面目にやってない派なので、わりとまじでストーリー結構しっかりしてました。


『グラフィックと音楽』
文句なしの最高点なのですが、グラフィックは別にそこまでではないのですが(ごめんなさい)、音楽が最高に好きでした。


OPめちゃくちゃ格好いいし、EDもよかったし、何よりステージ毎の雰囲気に合わせたBGMが本当に素晴らしかったです。


ゲーム中にキャラクターのvoice音量下げたぐらいBGM聞いたの初めてかもです。
この音楽があったから半泣きになりながらも無限地獄に耐えれたのかもしれませんね!!


・キャラクター面について
『個性』
多くのキャラクターが前世と現世の2つのキャラクター性を持ち、多くの声優さんが2つのキャラを演じ分けるという少し特殊な演出を持つテイルズでしたが…いや、そこら辺もやっはりデスティニーシリーズと似てるかも?あ、ちなみに若本さん出てます。どっちにもね!!


この作品は男性すげー…って思いました。
キャラとしてもお芝居としてもものすごくよかったのがスパーダとハスタ。
うえだゆうじさんと真殿光昭さん。
ネタバレになっちゃうので言えませんが、めちゃくちゃ難しい役どころなのにすごい…って思いました。
テイルズオブイノセンスで僕が一番好きなキャラはハスタです。
最初から最後まで楽しませてくれてありがとうハスタ。ありがとう真殿さん。


『スポットライト』
これは敵味方問わず結構ありました。
そう意味でもストーリーしっかりしてたんですよ。
そんな訳で転生組のほうが有利ですが、そういうストーリーなのでしょうがないですよね!!


『キャラ数』
登場キャラクターの数としてはすごく満足しています。
大なり小なり一応それぞれ見せ場はあってキャラが腐るというかもて余すこともなかったので!


ただ、パーティキャラがやっぱり…ね?
あの子とか仲間に出来たんじゃないかなあ!!


・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
これはぶっちゃけ僕がどうこうって訳ではないのですが、DSなので新品ではない場合、前の持ち主のデータがある訳ですね、そんで今、僕が持ってるイノセンス…購入時は3つのデータ全てがプレイ時間300時間だったんですよ、たまたま買った人みんながそれだけ遊ぶのか、1人の人がそこまでやったのかは謎ですが、すげー!って思いました。思いません?


まあ、それだけのポテンシャルは確かに秘めてますけど、僕は100~150時間が限界です…前の所有者さんリスペクトです!
これが普通ならイノセンスユーザーみんなリスペクトです!


『満足感(難易度)』
うん…一応これでもゲーマーなんで、難しいのは平気なのですが、回復役が消えた時ですかね?一回心が折れまして…それ以降はところどころ半泣きになりながら突破口が見えない絶不調状態が続いたので軽いトラウマにはなってます(笑)
でも面白かったので満足感は高めです。
アクション苦手じゃなくてほんとよかった…(得意でもないけど)


『ゲームバランス』
文句は既に言ったのでここではあえて語るまい…なんてな!
文句ではないけど、ストーリー上強制的に抜ける人がいるなら戦闘は4人にしてほしかった…っていう。


選り好みしなければ(きちんとスタイルレベル上げていれば)どのキャラも強いのでそこら辺が勿体ないかもですね…
まあ、でもスパーダ以外は回復技覚えるからスタイルとアビリティさえちゃんとしてたら自分で操作するにしてもCPUに任せるにしても誰が抜けようが誰が残ろうがどうにかなるバランスだとは思うんですよ、キャラの強さ的には。


ルカは大剣、イリアは二丁拳銃、スパーダは双剣、アンジュは短剣、リカルドはライフル、エルは拳という武器です。


スパーダもわりと主人公タイプの使い方出来ますので操作キャラとして人気ありますよね!実際使いやすい。


エルはセネルっぽいかと思いましたが、思ったより癖なくて使いやすさと楽しさが半々な感じですね!


最後に
好きなキャラはハスタとチトセとサクヤです!
パーティキャラだと…あ、めっちゃ好きなキャラいますがこれ言うとネタバレになりますね!
レビューの内容で分かる人には分かると思うので察して下さい!



関連商品


おまけ


実機