とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

テイルズオブデスティニー2

・プレイ作品

テイルズオブデスティニー2

テイルズ オブ デスティニー2 - PSP

・どんなゲーム?
前作『テイルズオブディスティニー』の世界観を引き継ぎつつ、登場キャラクターやシナリオはオリジナルのものになっています。

前作の英雄スタンたちの活躍で、ミクトランの野望が阻止されてから18年。
セインガルド王国・クレスタの街に、かつてこの国を救った英雄の一人、ルーティの息子カイルが暮らしていた。
カイルは父親の顔を知らなかった。
母親はそのことについて多くを語らなかったからだ。

「いつか、父さんみたいな英雄になりたい」

PSP移植となるこの作品ですが、
グラフィックはすべてリファインされ、
16:9のワイド画面に対応。
シリーズ最高峰の呼び声が高い、リアルタイム戦闘システム「トラスト&タクティカル リニアモーションバトル」がワイド画面で繰り広げられます。
冒険を進めると、キャラクターイラストが画面上で確認できるイラスト本が入手できるようになりました。
アニメーションムービーも完全収録されています。

・前作をやっている必要があるか
ものすごい微妙ラインです。
もちろん、デスティニー2は前作の直接的な続編なので、四英雄やソーディアンやリオン等々についての予備知識があったほうがより世界観を楽しめるのは間違いないです。
ただし、開発元が違うせいか多少の差異が生まれてしまっていて、元々の原作(前作)ファンから批判されまくったのもデスティニー2の哀しき運命でした。
もしかしたら違う解釈で生まれたのがD2かもしれないので、細かい部分が気になる方には両方やることはおすすめできません。

一応過去に飛んだりするので最低限の補完は出来るとして、前作をやってないとD2が楽しめないということはないはずです。

・総合得点87点 ランクA+

・個人的評価 35点 B

・個別評価 52点 A

システム面 14点 A

新しさ 5点
快適さ 4点
システムのおもしろさ 5点

ストーリー面 12点 B

ストーリーのおもしろさ 2点
ストーリーのボリューム 5点
グラフィックと音楽 5点

キャラクター面 13点 A

個性 5点
スポットライト 4点
キャラ数 4点

ゲーマー面 13点 A

やりこみ 5点
ゲームバランス 4点
満足感(難易度) 4点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
テイルズオブシリーズの基本システム
テイルズオブシリーズの特徴と基本システム - とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

デスティニー2の独自のシステム
TOD2の独自システム - とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

テイルズオブデスティニー2の最大の特徴と言えば、通称TT-LMBSと呼ばれる戦闘システムですね!
これは慣れるまでに大なり小なり時間を要すると思います。
操作感覚としては完全に格ゲー感覚で遊べます。

リンク先に飛ぶのがめんどくさい人のために簡単に説明すると、HPとTPという従来のテイルズの戦闘システムに加え、行動時に自動で消費されるSPがあります。
このSPがD2の醍醐味ですね!
ちなみにSPとTPは初期から固定です。決して増えません!

これはゲーマー向きのバトルシステムだと思います!
唱術だとSPは減らないのでSPとTPのバランスを上手いこと調整して戦うと攻撃を続けられると思います!

『快適さ』
操作性そのものは比較的快適です。
というよりPS2と比べても遜色ないです。
戦闘も慣れれば快適です!(個人差はあります)
あとは「これがテイルズだ!」と思い出したのですが、ストーリーを進める上での説明がやや足りてなかったり(ワールドマップの場合はマーカーで分かります)、謎解きの説明も足りてないようにも感じました。
自ら話を聞いて回ったり、調べて回ったりするのもRPGの醍醐味なのですが、ソシャゲに慣れすぎるとそこら辺を楽したくなるというジレンマに…(笑)

とはいえ、やはり、全体的に快適でした。
メディアインストールもないのにロードも早くて快適でしたし、アニメーション挿入部分もスムーズでした(スパロボは何だったんだって思うぐらいスムーズでした)。

『システムのおもしろさ』
戦闘のカスタマイズ性というか幅の広さがとにかく広くて、プレイヤー毎の味が色濃く出るのも特徴です。
使えば使うほどに有利になる…つまり、お気に入りの技をどんどん使ってどんどん強化できちゃうんです!
秘奥義も複数用意されてるので好みのものを使ってとことん楽しめますよ!

必然的に2周目以降の特典ですが、GRADEショップでPS2版のカットインで遊ぶこともできます。


・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
さんざん酷評されまくってましたが、カイルとロニと時々リアラがイラつくだけでストーリー自体は悪くないんじゃない?と思ってましたが、クリア後のプチエピソードで評価は一変しました。
ネタバレになるので不満な部分は言えませんが…終わった後の感想が「最悪だ……」でした。

『ストーリーのボリューム』
アニメーション部分やスクリーンチャットを合わせると携帯ゲームとしては圧倒的ボリュームだと思います。
スクリーンチャットがストーリーの行間を埋める役割を担ってる場合も多かったので、諸々合わせて全体のストーリーという認識です。

『グラフィックと音楽』
テイルズオブシリーズではお馴染みの安定と安心の実績を誇る二大巨頭の片割れ、いのまたさんのイラストが命を吹き込まれて動き回ります。
スクリーンチャットの雰囲気は謳い文句通り非常にアニメに近く、表情が豊かで声優さんのお芝居も合わさって生きた絵になっています。
反面、いのまたさんの絵の特徴として線の細い繊細な少女漫画風タッチの為、好みは分かれる可能性はあります。

そして音楽ですが…これが最高でした。
OPの倉木麻衣さんの歌も最高ですし、作中のBGMもクオリティ高くて、癒されましたし、EDとなるOPの歌なしverも凄く良くて心地良かったです!
戦闘システムを絶賛しましたが、音楽面が一番良かったです!


・キャラクター面について
『個性』
ここまでイライラさせられたらそれはもう個性の塊ということだと思います(笑)
イライラに関しては個人的な意見なのであくまで参考までに!
好きなパーティーキャラがジューダスだけでよく最後までプレイ出来たなぁ~…ブログやってなかったら途中でやめてたかも?(笑)

プラス面としては、ソーディアンの皆さんが出たので大好きなディムロスさんに会えた喜びがありました!
ディムロス格好いいですよ!美声ですよ!

『スポットライト』
基本的にはカイルとリアラのあい(逢、愛、哀)の話なのですが、物語としてはエルレインとバルバトスとひたすら追いかけっこしてる感じでした。
その間に他のパーティーキャラクターを含めたいろんなキャラクターの人柄やら事情を知れるのでキャラクターの立て方は上手かったと思います。

僕は2000%の愛でジューダスを見てたのでジューダスを想うと辛くてたまらないですが、ジューダスに関しては本当に全てのスタッフさんに感謝です!

『キャラ数』
全く文句はないです!
強いて言うなら敵の数が少し物足りないというかボスのバリエーションが少ないというか何回バルバトスと戦えばいいんだ……っていうかボスの数に対しては不満ですね!
というよりバルバトスがほんまにしつこいねん……


・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
やりこみ要素は多いですが、基本的には周回を重ねて各種図鑑をコンプリートしたり、難易度を上げたりするものです。
注意点としましては、隠しダンジョンについてです。
隠しダンジョンはラストダンジョンに突入するタイミングで同時に行けるようになりますが、ラスボスを倒してエンディングを見るとクリアデータをセーブすることになり、セーブするとその時点でストーリーがはじめから(GRADEショップから始まり、引き継ぎ要素を選択して周回プレイ)になります。
あ、隠しダンジョンではリオンと戦えますよ!勝手にコングマンかと思ってた←

『満足感(難易度)』
ストーリー以外は満足です!
難易度も絶妙でちょうどよかったです。
テイルズは2周目からが本番だぜ!を表したようなゲームでした!

『ゲームバランス』
個人的には満点をつけたかったですが、いろいろ考えての-1点でした。
(ストーリー以外は)テイルズとしても最高峰クラスのだと思いますが、テイルズ自体がゲーム初心者には難しいかも?って思ったり。
テイルズお馴染みの特殊アイテムを駆使した謎解きと独特の戦闘方法の癖は強いかもしれないなぁ~と。

D2は体感としてエンカウント率が高めな気はしました。
そして後半は道中の雑魚敵がバンバン上級唱術を使うので難易度は高めだと思います。
謎解きも売りだと思うのでダンジョンの長さもそれなりにありますので苦手な
人にはキツいかも?
全滅するとセーブしたところからやり直しというのもこの戦闘システムだとちょっと脅威だったり…
反面、武器に関してはストーリーをクリアするのみでこだわりがなければ、宝箱から手に入る武器や防具だけで十分戦えます。
操作性の快適さも上達する喜びも達成感も考える楽しさも兼ね備えています。

テイルズの中でもストーリーは二の次でも戦闘システムをとことん楽しみたい人向けの…ゲーマーには是非1度は触れてほしい戦闘システムです。


最後に
余談です。
おまけのアフターストーリーで評価が一転しなければカイルとロニとリアラはムカつくものの、ストーリー展開とキャラの位置関係としてはグレンラガンに近しいものがあるかも?って書くつもりでした。
グレンラガンのほうが後から作られた作品ですが、比較的分かりやすいかな?って思ってプレイ中は考えてました。
もうひとつはこじつけではあるけど逆シャアっぽさもある的な。
途中で過大評価し過ぎました。


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