とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

Starry☆Sky in Autumn

Starry☆sky ~in Autumn~ ポータブル (通常版) - PSP

・プレイ作品

Starry☆Sky in Autumn

・どんなゲーム?
恋も葉も大人に色づく一筋縄ではいかないアドベンチャー

秋のStarry☆Skyは大人が相手の一味違った恋愛シミュレーションゲームです。
攻略キャラクターの担当声優は石田彰さん、岸尾だいすけさん、遊佐浩二さん。

・前作をやっている必要があるか
春と夏のそれぞれで恋愛をしてない設定になっているので、やってなくても問題ないです。
むしろin Springを知っていると若干の違和感を感じる場面もあるので、スムーズに120%楽しむならin Springをやってないほうがいいかも?

・総合得点 98点 ランクS

・個人的評価 40点 A

・個別評価 58点 A

システム面 14点 A

新しさ 4点
快適さ 5点
システムのおもしろさ 5点

ストーリー面 15点 A

ストーリーのおもしろさ 5点
ストーリーのボリューム 5点
グラフィックと音楽 5点

キャラクター面 15点 A

個性 5点
スポットライト 5点
キャラ数 5点

ゲーマー面 14点 A

やりこみ 4点
ゲームバランス 5点
満足感 5点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
シンプル イズ ベスト
基本的には読み進めるだけという恋愛シミュレーションゲームとして遊びやすい造りです。

他の季節の攻略キャラクターを完全にサブキャラクター扱いしてるのは新しいですよね、夏編は部活だから幼馴染みでも入る隙がないのは分かるけど、秋編の教室の中なのに全く絡んでこないのは不自然だなぁ~とは思いましたが、過保護期間が春で終わったのかな?って認識です。
クラスメートとして一緒に過ごす場面は別にあってもいいと思ったけど。

『快適さ』
クイックセーブ機能を使わなくても、十字キーを使えばシーンを戻せるので、選択肢ミスっても任意で戻せるのはありがたいですね!
全員魅力的だからこそ1人1人に集中出来るのは嬉しいです。

『システムのおもしろさ』
シンプルだからこそ美しい。に近いです。
このシリーズのシステムは遊びやすくて好きです。

この作品というよりはStarry☆Skyの共通システムですが、ルート確定後のエンディングの際の攻略キャラクターの自分語りは、本編で見せてくれる表情とはまた別の素顔のままの姿なので、それぞれの声優さんの技量と魅力がギュッと詰まって凝縮された部分なので、特に好きです。


・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
今回は大人が相手なので、子供扱いされたり振り回されたり大変な部分もありますが、大人だって、先生だってそれぞれが1人の人間で、それぞれに悩み、葛藤する姿も見え隠れし、生徒に見せる教師の顔以外の「素顔」の部分を見たい気持ちはめちゃくちゃ分かります。

大人達が見せる子供のようなわちゃわちゃ感は一時の癒しだったり、大人の余裕と大人だからこその葛藤を描いたストーリーは今までで一番好きでした。

このシリーズのストーリーは基本的に全部大好きの部類になるんですけど、その中でも暫定1位ってことですね!
秋に大人の色気を持ってきたのは英断だと思いました。

『ストーリーのボリューム』
シリーズの共通項ですけど、攻略キャラクターが3人だからこそ、それぞれがしっかりしたストーリーになっていて、独立しつつ、要所でリンクするストーリーの案配が素晴らしいです。

『グラフィックと音楽』
これもシリーズの共通項ですが、PCの恋愛ゲームらしい綺麗な色合いと音楽が素敵です。


・キャラクター面について
『個性』
今回の攻略キャラクターはやる気がないように見えて実は結構考えている、明るく元気で親しみやすいけど意外とシビア、ミステリアスで掴み所がなくて何処か影のある、
この3タイプです。

夏編の時にも書いてますが、全く異なる性格と立ち位置なのに、温かく見守ってくれる人、厳しさと優しさを兼ね備えた人、口説き文句をさらっと言える人の3人という面で他のシリーズ作品と共通の部分もあります。

『スポットライト』
リンクするエピソードがある以上、1人を追うだけで完全にバックボーンを把握出来るわけではないですが、他のキャラクターのルートを選んでいてもメインの3人は蔑ろにされてないStarry☆Skyらしさは秋も健在でした。

『キャラ数』
in Summer同様、攻略外対象キャラクターのCVが豪華の極みでした。
主なサブキャラクターは5人いますが、中でも驚きなのは、杉山さん、てらしー、おのゆーですね、このお三方は弓道部のモブ3人同様、メインキャラクターを張っていてもおかしくない声優さんなので驚きです。

都合上、名前しか出ませんが、in Springの幼馴染みコンビも同じクラスです。
喋れなくてもいいから絡んできて欲しかった気持ちは正直ありますが、2人も感じられるのは嬉しかったです。

後は攻略キャラクターに纏わるサブキャラクターも折笠愛さんだったり、皆口裕子さんだったり、豪華でした。

豪華声優陣がフルボイスで演じて下さってるので、わちゃわちゃはしてても、ごちゃごちゃ感はなく、楽しく快適に作中の秋を過ごすことが出来ました。
秋は文化祭、ハロウィン、修学旅行というパーティーの連続ですから騒がしいぐらいでちょうどいい気がしました。


・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
ルート自体は3ルート+BADルートとセリフ違いの選択肢があるぐらいなので、やりこみ要素としては多くはないのですが、作品に入り込みやすい造りなので熱中度は高い。という評価です。

『満足感』
月並みの感想にはなりますが、大人が再び青春を取り戻す、後悔を消す、失った純粋さを取り戻すというストーリーがとても好きでした。

年の差があるからこその恋愛模様の描き方や切ない描写も好みだったので、満足感と充実感しかないです。

『ゲームバランス』
とにかく遊びやすい恋愛シミュレーションゲームです。
安定の共通ルートの多さ且つ他のルートでも見える絆は素敵なので、個人的には文句の付けようがないです。


最後に
女性向けのゲームではあるんですけど、年下との恋愛経験がある男性がプレイすると、思うところがあるかも?な作品だと思いました。

当たり前と言えば当たり前なんですけど、石田さん、岸尾さん、遊佐さんのファンの方にはガチでオススメな作品です。


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