とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

シャイニング・ハーツ

シャイニング・ハーツ - PSP

・プレイ作品

シャイニング・ハーツ

・どんなゲーム?
あなたに届ける心とパンを。
心を込めてパンを焼く、それを届ける。
パン屋が人の心の扉を開く不思議な世界。

冒険ファンタジー×スローライフRPGを豪華声優陣の熱演で楽しむことが出来ます。

・前作をやっている必要があるか
演出が他のシリーズを彷彿とさせることはありますが、ストーリーとしての繋がりはおそらくないと思います。
単品で完結している作品と言えます。

・総合得点 95点 ランクS

・個人的評価 39点 A

・個別評価 56点 A

システム面 14点 A

新しさ 5点
快適さ 4点
システムのおもしろさ 5点

ストーリー面 14点 A

ストーリーのおもしろさ 4点
ストーリーのボリューム 5点
グラフィックと音楽 5点

キャラクター面 14点 A

個性 5点
スポットライト 4点
キャラ数 5点

ゲーマー面 14点 A

やりこみ 5点
ゲームバランス 4点
満足感 5点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
心を込めたパンを届けるパン屋さんを全面的に押し出したシステムになってます。
冒険ファンタジースローライフの融合っぷりがお見事でした。

最初の舞台の島だけではなく、船で航海に出て他の島に上陸したり、道中や戦闘でのドロップアイテムはパンの材料や鍛冶に使えます。

パンの配達、素材の調達、指定モンスターの討伐など、クエストも充実しています。
指定のパンを焼いたり、指定の魚を釣るクエストもあります。
その気になれば延々に遊べるポテンシャルを備えたゲームでした。

焼いたパンは配達のほか、自分たちで食べてHP・MPの回復やパッシブ効果を追加させたり、人に食べてもらってハートを回収したり、釣り餌にしたり様々な用途で使えます。

戦闘は隊列(前列・後列)と編成を自由に(4人まで)設定することが出来ます。
武器によって攻撃範囲が決まってるので、序盤はそこも戦術ですね、レベルが上がれば魔法や必殺技で中距離、遠距離技や全体攻撃も覚えるので、中盤以降はそんなに気にしなくなります。

パンを焼く時に使うメロディや必殺技の時に使う4色のハート💚💛💙❤️は喜怒哀楽に対応しているので、集めるのはそこら辺を目安にするとスムーズかもしれません。

パンの種類は☆1~5の評価された状態でバスケットに入ります。
素材のレベルでも左右されますし、ふんわり・普通・こんがりの焼き加減で左右されます。
パンの種類によって焼き加減を変えるのはパン屋の基本なんだと思い知らされました。

起動直後の話なんですけど、自分を助けてくれたヒロインとの出会いのシーンで、選択肢によってヒロインのビジュアルとクラス(修道女・狩人・魔法使い)が変わるというのは新しいかもしれません。

セリフや声は同じなのに聞こえ方が違う気がしました。
イメージって大事だと思うので、自分の好みに合わせれるのって地味に嬉しいですよね。

『快適さ』
パンを焼くのが売りなので、たくさん焼く機会があるのですが、コツを掴むまではわりと難しいので億劫になる可能性があります。
強いて言うならここ。
序盤でそう簡単に作れないパンを要求されてのクエスト失敗はちょっと悔しかったです。

『システムのおもしろさ』
好きな声優さんがヒロインやってたから軽い気持ちで始めたのに、とんだ時間泥棒でしたわ┐(´∀`)┌


・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
心とパンを主題とした温かくてちょっと切ないストーリーです。
喜怒哀楽のそれぞれに意味があり、感情にも心にも無駄なものはない。
全てが大事な心であることを学ばせてもらえるストーリーです。

お節介も度が越えると、パン屋に手に負えるレベルではないものとなる……それでも、忠告を無視して踏み込んだからには引き返してはいけない、最後までやるしかないという展開、支えてくれる沢山の仲間がいる心強さっていいなぁ~って思ったストーリーでした。

また、メインストーリー外のキャラクエも一部音声有りとなっていて、音声のあるものはパーティーキャラの個性を取り入れたなかなかユニークなストーリー構成になっていたのも面白かったです。

『ストーリーのボリューム』
思いの外長かったです。
自分の想像の2.5倍ぐらいはありました。
これは、この作品がただの冒険ファンタジーではなく、ただのスローライフRPGではないからこそだと感じています。
なかなかのやり応えでした。

『グラフィックと音楽』
シリーズ経験者はパッと見で「あ、シャイニングシリーズだ」って分かるキャラクターグラフィックな気がします。あとキャストも。
そのせいか、初めてプレイするのに何処と無く懐かしさを感じました。

感情を揺さぶるストレートなBGMはすごく好みでした。
音楽の雰囲気はちょいCLANNAD感あるかも?イメージですけどね。


・キャラクター面について
『個性』
パン屋さん、エルフ族、王族、夜型の黒い魔法使い、ドワーフ族、獣人、海賊等が一堂に会すパーティーなので、まあユニークですよね。
必殺技演出もそれぞれ気合い入ってたり、戦闘での役割面においての違いもそれぞれなので、純粋にRPGとしても面白い個性派揃いの印象を受けました。

『スポットライト』
メインストーリーの合間に受けることが出来るクエストとしてボイス付きのものに関しては、それぞれのキャラクターのバックボーンが分かるものもあるので、ここは文句無しです。

『キャラ数』
思いの外多くて、仲間として使ってみたかったキャラクターが使えないジレンマはありますが、総体的に見れば大満足です。


・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
オートセーブ機能があるわりにエンディングがセーブされなかった為、おそらく周回の概念がないゲームなので、完全に自己満足の世界ということにはなりますが、前述してある通り、僕(神黎)的には時間泥棒認定作品です。
ゲームとしての総合的な能力が高いので、様々な楽しみ方が出来るのも大きいです。

『満足感』
微々たる不満を吹き飛ばす程の圧倒的満足感でした。

『ゲームバランス』
RPGあるあるの圧倒的なレベル差が気付いたら狭まってるタイプのゲームでした。
ボイス付きキャラクエは該当キャラは強制参加になるので、後半だとレベル差がネックになりがちですが、気付いたら近いレベルになっているので、使い勝手やパーティーバランスで中途変更しやすいゲームバランスでした。

たまにビックリする攻撃力の野良敵がいるのでそこだけ注意です。


最後に
30時間ぐらいで終わらせるつもりが楽しくて50時間に迫る勢いでプレイしました。
もう言っちゃいますけど、ヒロインが伊藤かな恵さんだったので、声が入ってる他キャラクターのクエストも可能な限り追いかけた結果ですね!

それなのにゲームの特性上、女の子の誘い方レクチャーされるからなんか届いてないのって辛いなって勝手に思ってました(笑)

そんなわけで、このゲームの最終的なエンディングとしましては、選んだ女の子と迎えることになります。

キョロちゃんの缶詰めだっけ?あれぐらい詰め込まれた夢のおもちゃ箱的なゲームになっているので、結構ガチオススメです。

欲を言えば、フルボイス且つ結婚且つペットの精霊を孵化と戦闘以外でもいろいろ出来るようにしてほんとにペット枠にするという3点を強化したリメイク版出してほしいです。
欲しいです!


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