とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

薄桜鬼 ポータブル

薄桜鬼 ポータブル(通常版) - PSP

・プレイ作品

薄桜鬼 ポータブル

・どんなゲーム?
オトメイトの名前を大々的に広めた人気作品であり、乙女ゲーム×吸血鬼というある種の定番を決定付けた伝説の作品の完全移植版の作品です。

乙女ゲームとしての恋愛面だけではなく、新撰組を題材にしているだけあって、幕末の歴史を勉強出来る一面もあります。
そして、鬼というファンタジー要素も相まって、男性が遊んでも楽しめる作品です。

・前作をやっている必要があるか
特にないです。
移植版であり、元々の薄桜鬼としては完全版のような立ち位置なので、薄桜鬼の世界観に触れたい場合の1作目として非常にオススメされる程の完成度を誇り、ファンからの支持率も高い作品なので。

・総合得点 98点 ランクS

・個人的評価 40点 A

・個別評価 58点 A

システム面 14点 A

新しさ 5点
快適さ 5点
システムのおもしろさ 4点

ストーリー面 15点 A

ストーリーのおもしろさ 5点
ストーリーのボリューム 5点
グラフィックと音楽 5点

キャラクター面 15点 A

個性 5点
スポットライト 5点
キャラ数 5点

ゲーマー面 14点 A

やりこみ 5点
ゲームバランス 4点
満足感 5点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
オーソドックスな恋愛シミュレーションゲームのシステムではあります。
主人公の行動・行き先で徐々にルートが確定されていきますが、歴史上避けられぬ大筋のイベントも多いです。

言い回しも含めて幕末仕様な独特な用語が多いので、即座に用語解説を見れるほうが遊びやすい気はしますが、五十音順に並んだ辞典方式はこれでこれで良かったです。

あと、本編とは別の出張編として、攻略対象キャラクターが主役のプチエピソードがそれぞれ用意されているのですが、起動した瞬間に選んでプレイ出来るのはいいですね!
ただし、本人視点が故の本編ネタバレがおもいっきりあるので、初見の場合は注意です。
出張編見終わると、ソシャゲのガチャ風の肩書き付きの美麗画像が貰えます。

そう言えば、大人気の永倉新八さんが攻略キャラじゃないのって新鮮ですよね。

『快適さ』
前述で指摘した部分を加味しても遊びやすいです。
基本、読んで選ぶだけなので当然と言えば当然かもしれませんが。
一部例外はありますが、基本的には各隊長の行き先を示してくれるので、迷い辛い方式にはなってます。
ゲームに慣れたらすこぶる快適でした。

『システムのおもしろさ』
同系統の作品と比較して別段優れているものがないものの、劣っている部分もない。
攻略キャラ以外の新撰組幹部もモブキャラ化せずにストーリーに絡ませてるのでそこら辺の評価も高いです。


・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
アニメなり、舞台なりミュージカル等で事前に世界観を知ってる場合は言わずもがなですが、世界観的な意味でのストーリーの面白さとは裏腹に悲恋に近い鈍痛というか沈痛というかそんな感情になるのが攻略ルートです。

守りたいのに護られる。そのせいで……という初めから一定の未来が決まっている新撰組らしい恋愛物語とも言えるかもしれません。

そして、千景派の気持ちも痛いほど分かる造りなのでストーリーはほんと好きです。

本物の鬼と紛い物の鬼と……愛と絆の間に揺れる哀愁の奏多……的な?

『ストーリーのボリューム』
後々vita版等で大幅に加筆されることを考えればこの評価も据え置きです……としか言えませんが、薄桜鬼の原典としては最高の出来栄え、ボリュームだと思っています。

『グラフィックと音楽』
こちらの作品も各種プラットフォームにて発売されておりますが、それぞれに適した超美麗グラフィックと感情を揺さぶりつつ、癒してくれる最高峰の音楽、BGMが貴方を待っています!


・キャラクター面について
『個性』
新撰組のイメージを崩さない範囲でそれぞれが個性を発揮しています。
男の僕としては、兄貴分の佐之さん(原田さん)、弟分(同世代)のへいちゃん(藤堂さん)が推しです。

佐之さんは(特に声が)エロい。エロティック、艶っぽさ、色気……遊佐さんがはまり役過ぎてファンは必見、必聴ですよね、イヤホン・ヘッドホンってこの遊佐さんの為にあるんじゃないかな?って思うぐらいです←

へいちゃんは可愛い。吉野さんが可愛い。
可愛いからこそあのシーンは泣く←
あのシーンは察して下さい。新撰組がメインの作品では定番のあのシーンです。

『スポットライト』
攻略キャラの各ルートのラストは正真正銘の見せ場です。
これ以上は語りません。

『キャラ数』
後に解放されるキャラクターがいるのでこれも暫定ですが、新撰組以外の攻略キャラもいることがまず素晴らしい。
あと、佐之さんをメインに置いた抜群のセンスに拍手です。


・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
全ルートやろうと思えば結構時間がかかります。
そして、その価値があるエピソード群です。
アニメや舞台もよかったけど、ゲームもやっぱり良いよね!

『満足感』
これはもう言うまでもなくです。

『ゲームバランス』
ストーリー重視と世界観的にはむしろいいところなんですが、非攻略キャラとのイベントもわりと多かったり、多人数でのイベントも多いので、純粋に恋愛シミュレーションゲームとして見れば、やや不便なのかな?とは思いました。

完全なる一点狙いの場合は不満に思えるかもしれません。


最後に
アニメ各種(TV、OVA、劇場版)、舞台(ミュージカルではない)の薄桜鬼は見てたので、世界観は知ってましたが、ゲームでしか味わえない魅力がここにありました。

時代設定と背景が大河ドラマ「青天を衝け」と被ってる部分が多いので、むしろ今やるべきかも⁉️

遊佐さんのファンは何かしらの薄桜鬼やるのをマジでオススメします。
耳がとろけるぐらいヤバいです。

vitaで攻略キャラクター化された隊士、新キャラクター等の大幅に追加された作品もありますが、代わりにオリジナルメンバーの一部イベントが少しずつカットされているので、そういう意味でも、原典の完全版はPSP及び、ミニゲーム等が異なる以外はほぼ同一のDS・3DSの薄桜鬼だと認識しています。

何事も最新版がベストだとは限らない。
それを教えてくれるのも薄桜鬼……かもしれません。


関連商品
PSP

[asin:B004YA0L8S:detail]
[asin:B0021L8RZ6:detail]

PS2

[asin:B003GISDWA:detail]
[asin:B073S62ZPV:detail]

DS

[asin:B00313IMBW:detail]
[asin:B004L2K16G:detail]
[asin:B004FGM5SK:detail]

3DS

[asin:B00ALQB7SC:detail]

vita

[asin:B00F4Q3HUU:detail]

PS4
[asin:B071CJKJ7J:detail]
[asin:B071R1QKM8:detail]

switch