・プレイ作品
キングダムハーツ Birth by Sleep FINAL MIX
・どんなゲーム?
キングダムハーツシリーズの原典の物語。
後の全作品に繋がるエピソードが3人の主人公の視点で描かれます。
FINAL MIX版のほうは様々な追加要素(ミニゲームやシークレットムービー)のある完全版ですが、英語音声で日本語字幕になります。
色々遊びやすいのはやっぱりFINAL MIXですが、ストーリー本編は同一なのでそこら辺はお好みで。
キングダムハーツは心や絆を重んじるストーリー+ディズニーとFFキャラクターが夢の競演を果たすシリーズ作品です。
もう少し言えば、キングダムハーツⅡ FINAL MIXのシークレットムービーで出てきたキャラクター達の物語です。
ロクサスにそっくりな彼の正体はご自身の目で是非お確かめ下さい!
・前作をやっている必要があるか
知っていると、「おー!」となる場面もありますが、それはあくまでもファン要素であり、過去の話である為、過去作を遊んでないと分からないという内容ではないです。
・総合得点 94点 ランクS
・個人的評価 37点 A
・個別評価 57点 A
システム面 14点 A
新しさ 5点
快適さ 4点
システムのおもしろさ 5点
ストーリー面 15点 A
ストーリーのおもしろさ 5点
ストーリーのボリューム 5点
グラフィックと音楽 5点
キャラクター面 15点 A
個性 5点
スポットライト 5点
キャラ数 5点
ゲーマー面 13点 A
やりこみ 5点
ゲームバランス 3点
満足感 5点
個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
キングダムハーツシリーズとしては初となる単独主人公3人による実質オムニバスストーリーです。
携帯ゲーム機をプラットフォームにしていることや、変身時に鎧を纏うことを利用して、最大で6人まで通信対戦が可能というのもシリーズ初。
『快適さ』
都合上、3人全員のストーリーをクリアしないと全容が見えないのに対し、それぞれが独立したセーブデータみたいなものなので人によっては煩わしさを感じるかもしれません。
反して、ミニゲームとしてディズニーの世界をモチーフとしたボードゲームを遊びながらアビリティのレベルを上げれるので、合成の面も含めて遊びやすさはかなり感じました。
ここら辺はFINAL MIX様々な気がしました。
『システムのおもしろさ』
元々が携帯ゲーム機で気軽に持ち運べて且つオリジナルのキングダムハーツのシステムに近い完成度の高いゲームでしたが、更に遊びやすく改良されていました。
アクションゲームとしてのレベルの高さ、FF同様の魔法というスクエニらしさに加えてディズニーキャラとのディメンションリンク等、プレイヤーの好みのスタイルで遊べるのもポイント高いです。
FINAL MIXとしては、ボードゲームの面白さも加えて評価しました。
何かと便利で重宝して且つ面白いというのは純粋に凄いです。
・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
始まりのストーリー、伏線の回収、次回作への繋がり……全ての面においてブラボーと言いたい。
本来のキングダムハーツに出てくるキャラクターの幼少期や元の姿が出てくるほか、本編でソラと関わるディズニーキャラクターもきちんと本編より過去の時間軸設定になっているなど、細かいこだわりも感じられるので脱帽です。
『ストーリーのボリューム』
これは捉え方にもよりますが、ゲーム全体としては十分好評価な内容だと思います。
ネック部分としては、主人公が3人という部分の必然的弊害ですが、売りの部分を否定するのは酷ですし、個人的には気にならない部分なので減点はしてないです。
『グラフィックと音楽』
安定の、信頼と実績のスクエニクオリティです。
OPの英語版主題歌「Hikari(光)」のお洒落なアレンジも相まって美麗で3人の将来の不穏感を煽るムービーがまずgood
CGの綺麗さだけではなく、絵と動画の部分も結構好きでした。
ザックスが原作絵で元気に動いてスクワットしてるのよかったです。
またもボードゲームの話になりますが、ステージに使われているディズニー作品のBGMがいい。
ミッキーのマーチは特にお気に入りでした。
そして、極めつけのEDの主題歌オルゴールは最高でした。
・キャラクター面について
『個性』
キャラクターの性格もありますけど、どちらかと言えば性質の面での評価です。
簡単に言えば、テラはパワー、ヴェンはスピード、アクアは魔法と、それぞれに特有の個性のようなスタイルを持っています。
キーブレードの持ち方も違うので、使い勝手も三者三様です。
『スポットライト』
原則として、操作キャラの主観で、他キャラの真意はそこでは分かりませんが、それぞれをプレイすると上手くかち合うので、パズルみたいな感じではありますが、敵側も含めてきちんと 描かれていると判断しました。
『キャラ数』
操作出来るキャラクターとしては3人ですが、ミッキーやマレフィセント、ヘラクレス、スティッチ等のキングダムハーツとしてもお馴染みのディズニーキャラクターも登場したり、ディメンションリンク出来たり、ボードゲームに出てくるディズニーキャラもわりといるので、元々あんまり知らなくてもディズニーを覚えるきっかけになり得る程には色々出てきます。
・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
コレクター要素もわりと豊富なので、やりこみ要素も熱中度も双方高めだと認識しています。
スタンプを集めて貼ったりするのはゲームはあまりやらないけどディズニーが好きな女の子をターゲット層にしてるのかな?当時の感じだと。
手帳にシールをペタペタ貼ってる感覚で楽しめたので、少し童心に帰れたかもしれません。
『満足感』
キングダムハーツのエピソード0としてもゲームとしても非常に満足感の高い内容でした。
あと、再三言って申し訳ないですが、ボードゲームが面白いので、そこの評価も大いに関係してます。
『ゲームバランス』
長所でもある三者三様の主人公達の個性と独立したストーリーが一点だけ仇となります。
テラ(パワー)とヴェン(スピード)の差は特に。
周回扱いもされないので億劫になる可能性もあります。
ゲームの難易度選択は豊富ですが、簡単にすればするほどシークレットムービーが開放しづらくなり、難易度を上げるほどシークレットムービーの開放がしやすくなるシステムなので、地味にゲーム初心者に優しくないですし、ゲームとしての難易度はわりと高めだと思いました。
正確には少し敷居が高いかも。
最後に
キングダムハーツⅡ FINAL MIXにおけるシークレットムービーが分断化と細分化されてそれぞれのクライマックスシーンに使われるほか、OPのムービーとしても一部を使った知っていると感情を揺さぶられる神OPムービーになっています。
絆があるからこその選択と結末は希望なのか絶望なのか……その答えはⅢへと続く。
関連商品
[asin:B00G6MW6BW:detail]