とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン3

テイルズオブザワールド なりきりダンジョン3

・プレイ作品

テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン3

・どんなゲーム?

なりきりダンジョンシリーズの第3作品目としてGBAで発売されました。
テイルズオブファンタジア、デスティニー、エターニア、デスティニー2、シンフォニアのメインキャラクターを自由に組み合わせてパーティーを組めます。
また、同時期開発だったのか、発売時期のテイルズオブリバースからヴェイグとクレアがゲスト出演しています(どちらも戦闘には参加できません)。
そして、こちらもシリーズファンには嬉しいサプライズとして?3における服屋さんは第1作目の主人公のディオとメルが店員として参戦しています(こちらも戦闘には参戦させられません)。


・前作をやっている必要があるか
主人公(フリオとキャロ)の名前は前作のなりきりダンジョン2と同じで、ビジュアルも似通ってはいますが、見た目としては2と比べると成長した見た目をしています。そして性格もやや異なります。
世界観そのものは異なっていると思うので、直接的な続編ではないです。(物語の繋がりもないです)
パラレルワールドのようなものなので、なりきりダンジョン3だけをやっても全く問題はないです!

・総合得点93点 ランクS

・個人的評価 39点 A

・個別評価 54点 A

システム面 14点 A

新しさ 5点
快適さ 4点
システムのおもしろさ 5点

ストーリー面 13点 A

ストーリーのおもしろさ 4点
ストーリーのボリューム 4点
グラフィックと音楽 5点

キャラクター面 14点 A

個性 4点
スポットライト 5点
キャラ数 5点

ゲーマー面 13点 A

やりこみ 4点
ゲームバランス 4点
満足感(難易度) 5点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
意外とこの手のゲームはそこまで多くないような?
それなりの数はあるのかもしれませんが、いろんなゲームをやってきて全く同じシステムのものはなかったような…(記憶の限り)

近いのはプロジェクトXゾーンですかね?
こちらの作品は体験版しかやったことないので一概には言えませんが、要は、移動はシミュレーションRPG、戦闘は手動によるアクションという二面性を兼ね備えたゲームということです。

3人1組の小隊を自由な組み合わせで組む感じはスパロボZのそれに近いです。

どっちも知らねえよ!って方には分かりにくくてごめんなさい。

また、自社コラボ枠なんだと思いますが、特定の条件を満たすことで太鼓の達人を遊ぶことが出来ますので、リズムゲームの要素も合わせ持っていることになります。
このゲーム最大の特徴のなりきり服もある意味着せ替えなので女の子とかはそっちも楽しいかも?それ目的でやるのはあまりにも弱すぎるので、テイルズ好きってのが前提条件になりますが!


『快適さ』
大したことではないです!(ゲーマー的には)
結局は同じことなのですが、2つの視点から見てみましょう。
まず、ゲーム慣れしていない人は色々な要素が組合わさったシステムに戸惑うかもしれません。まずは操作に慣れましょう。
操作になれた後にもテイルズに馴染みがなければ誰が自分に合っているのか分からない…ということになるかもしれません。それぐらい選択肢はあります。
逆にゲーム慣れしてる人は色々思うことはあるかもしれません。ちょこちょこ物足りなさはあったりするのでw

後はテイルズ慣れしてると主人公(フリオとキャロ)のレベルが高くなると、それぞれのキャラクターの覚えてる技を見るだけで何となく使い勝手が分かると思うので、いちいち使って確かめる手間は省かれます。ただし、レベルが上がるにつれ、終盤の戦闘がやや作業になりがちです。

また、MAP上ではシンボルエンカウント式で敵のシンボルと交差すると戦闘が始まります。当然、敵シンボルも動くので交差したくても出来ない!とか、戦いたく小隊が交差してしまった!とか、予定外のところに敵シンボルが…とかあるかもです。あれは快適さとしてはマイナスかな?


『システムのおもしろさ』
独自のシステム「なりきり師」で職業・服・属性を自由に変えてバトルを楽しもう! 『テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン2』 - とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

戦闘の基本的なシステムは前作と一緒ですが、英雄(歴代キャラクター)の数が増えた為か、ややこしかったのか、属性別のコスチュームはなくなりました。

また、なりきりシステムですが、レベルはコスチュームごとではなく、キャラクターそのものに設定されるようになったので、前作のようにコスチューム毎にレベルを上げる必要はありません。

コスチュームの作成方法は前作と同じですが、強化方法は大幅に簡略化されていて、主人公にルーツを付加し能力値を上げるというもののみとなってます。

また、ナムコのキャラクターのなりきり服として、『ワルキューレの冒険』のワルキューレ、『ミスタードリラー』のホリ・ススム、『太鼓の達人』の和田どん和田かつ、『ゼノサーガ』のKOS-MOS、『ドルアーガの塔』のギルとカイ、ドルアーガのなりきり服が用意されています。

コスチューム和田どん(フリオ)と和田かつ(キャロ)をLvが40まで上げる(もしくは入手時点でフリオ、キャロがLv40を越えている)と、「たいこのたつじん」という技を覚え(使え)ます。
これは、1戦闘につき1回のみ使用できる特別な術技で、『太鼓の達人』をプレイして、その成績で敵に与えるダメージが変わる技です。技の威力に合わせて演出も変わります。細かいです!素晴らしいです!
曲はコスチュームごとに違います。
和田どん(フリオ)は、『スカイキッド』、『マッピー』、『源平討魔伝』、『ドラゴンバスター』、『メトロクロス』、『リブルラブル』、『ドラゴンスピリット』、
和田かつ(キャロ)は、テイルズシリーズのフィールドBGMが、それぞれランダムで選択されます。
Aボタンまたは十字キー右がドンッ、Bボタンまたは十字キー左がカッです。
曲の難易度は固定で調整出来ないことと、選曲が毎回ランダムなことが難点と言えば難点ですが、普通に太鼓の達人でした!
ラストダンジョンは道中ずっと太鼓の達人してたのでラスボスに負けて数回やり直しましたが、作業感はなくなって円滑にクリアする手助けになりました!(音ゲー好きかどうかで個人差はあると思います。)
あと、仕様上ボス戦にはあまり向いてないのでラスボスの姿を確認したら着替えて集中しましょう!


・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
ざっくり言うと、一応タイムスリップ物というジャンルに分けられます。
が、100日後の未来がヤバい!魔神が暴れて世界が滅びかけている…的なお話です。
意外と近い…というか近すぎる…
というのが最初の感想(笑)

個人的に面白いと思った着眼点は、歴代テイルズキャラクター達の物語が英雄伝という本の中の空想の人物なのか実在するのか分からないみたいな最初の設定でした。

あ、それとシンフォニアでモヤモヤしてる人には個人的に勧めたいです。
あのキャラとあのキャラとあのキャラのプチイベントで「あー、そういう?」って納得出来る場面があります。(これも個人差ありそうだけど)
ラタトスク発売の遥か前からこういうのあったらそれは公式的には答えそっちですよね!分かります!みたいに勝手に納得してそこ加点ポイントだったり。

ちなみにストーリーそのもののエンディングはふわっとしててもやっと気味です。そこが残念…
強いて言うならその展開はどう足掻いてもBADエンドしかないじゃない?だからあえて描かなかったの?的な。
多分この作品はストーリーの描き方で損してます。


『ストーリーのボリューム』
最後はフワッとしてますが、途中の作り込みは良かったです!好みは置いといて!
そろそろ終わるかなー?が3回ほどあってなかなか終わってくれなかったのは楽しんでいたのか飽きていたのか…その日の気分で変わりました←え

とはいえ、早ければ15時間もあればクリア出来るかもです。
僕は20時間ちょいかかりましたが、寄り道したり、太鼓の達人してたりしたので、攻略に集中すれば15~18時間ぐらいですかね?


『グラフィックと音楽 』
グラフィックはGBAの中でも上位に入ると絶賛されるものです。ただし、GBAなので過度な期待はやめましょう。

立ち絵の表情の変わり方とかめっちゃ好きでした。
あと、戦闘の時のエフェクトも素晴らしかったです!
作中の音楽も良かったですが、エンディングの曲が西部劇っぽい感じでめちゃくちゃ好きでした。
もしくは太陽に吠えろ的な?夕陽に向かって走る感じ?青春だなーって感じつつ、物思いにふけったエンディングでしたw


・キャラクター面について
『個性』
フリオは熱血が入った天然で、昔のヒーロー!という感じなのですが、どこかあどけなさが残るというか幼いというかいい意味で子供っぽさが残っているキャラクターでした。

キャロは逆にしっかり者…のように見えてむしろ子供かもしれません。
心は乙女なのに素直になれずに煽ってくる感じはガキ大将かな?

何にせよ、剣士(男)と魔法使い(女)の少年少女時代としては比較的オーソドックスな、テンプレート的なキャラクターにまとまっていて親しみやすかったです。

敵を含む他のキャラクターは紹介することが直接ネタバレになるので割愛します。ごめんなさい。
正直書けない奴等がわりと濃い(笑)


『スポットライト』
ここもネタバレになるので書けませんが、フリオとキャロはきちんと主人公をしていて、最終的には歴代キャラクター達に英雄認定されるぐらい信頼される。としか言えません!
あれ、これもネタバレ?


『キャラ数』
発売時期からしたら十分です!なりきりコスチュームは圧巻…


・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
前作同様、それぞれの図鑑埋めはやりこみ要素です。
クリア後の隠し要素にあたる裏ボスはかなり強いので挑むならしっかり育てて挑みましょう!


『満足感(難易度)』
全体的な難易度はやや高めだと思います。
クリアしたステージを周回してのレベル上げが意外とキツかったので(経験値の旨みが少なくて)、出来るだけスムーズに円滑に進めたいのであれば、メンバーをあまり入れ替えずに戦うといいかもしれません。


『ゲームバランス』
(ストーリーの終わり方以外は)全体的にまとまっていて、いろいろなジャンルのゲームに触れるきっかけにもなるし、ゲーマーへの入口というか入門編にもオススメ出来るかも?

戦闘面では育てると強っ…って思う反面、バランスブレーカーなのがリッド、チェスター、アーチェ、クラークです。
僕のフリオは本気の闘いの時はリッドに変身してました!セイバーを操作するときはわりとマジでリッドいいですよ、リッド。
ちなみに、チェスターは中遠距離系のスペシャリストのアーチャーで、アーチャーは古の魔女キャスター、クラークは召還術系キャスターです!
え?途中からFateっぽい?気のせいです!(最初は無意識に書いてました。文章を読み返してそれっぽいと気付いたのでリッドのとこだけ剣士系からセイバーに変えました。それ以外は元々狙ってなくて偶然です!)

ちなみにキャロはワルキューレでした!ワルキューレ使いやすかったです!あと、なんかかっこいい。

あ、宝箱を開けた時に手持ちがいっぱいだと自動的に廃棄扱いになるのはマイナスポイントです。


最後に
前作の2の時の不満点を見事に解消してくれたなりきりダンジョンシリーズの集大成となる作品でしたね!(後に発売されるなりきりダンジョンXを除いた場合)

システム的にはGBAで出来るゲームの中でもトップクラスのポテンシャルを持って生まれたゲームだと思いました。
グラフィック、音楽もGBAのゲームの中でトップクラスの実力を誇ります。

GBAのゲームに抵抗がなくてなおかつストーリーの終わり方を気にしない方でテイルズ好きなら是非!

あ、ちなみに個人的評価の部分が満点より-1点なのはストーリーの展開上ちょっと英雄(歴代キャラクター)を軽視してるっぽくも取れる場面があったりなかったりなのでそこの不満です!

それにしてもこの作品を買った時はまさかテイルズの楽曲で太鼓の達人が出来るとは思わなかったなー。
シアトリズム テイルズオブ出ないかなー。え?会社が違う?


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