とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2

テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー 2 PSP the Best

・プレイ作品

テイルズ オブ ザ ワールド レディアントマイソロジー2

・どんなゲーム?
『テイルズ オブ』シリーズの外伝的作品兼お祭り作品です。
公称ジャンル名は「君のためのRPG

テイルズ オブ ファンタジア』から『テイルズ オブ ヴェスペリア』までのマザーシップタイトル10作品、エスコートタイトルの『テイルズ オブ ザ テンペスト』から総勢50人がゲスト出演します。

・前作をやっている必要があるか
続編ではありますが、ストーリー的な繋がりはほぼないので特にやる必要はないです。
前作をやってるとカノンノとニアタの関係性に感情移入出来る利点はあります。

・総合得点84点 ランクA+

・個人的評価 32点 B

・個別評価 52点 A

システム面 12点 B

新しさ 5点
快適さ 2点
システムのおもしろさ 5点

ストーリー面 14点 A

ストーリーのおもしろさ 4点
ストーリーのボリューム 5点
グラフィックと音楽 5点

キャラクター面 14点 A

個性 5点
スポットライト 5点
キャラ数 4点

ゲーマー面 12点 B

やりこみ 5点
ゲームバランス 3点
満足感(難易度) 4点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
あえて皮肉たっぷりで書きます。
強制加入の歴代キャラクターが足手まといになるとか、秘奥技がないキャラクターは原作を尊重していると言いながら原作で秘奥技のないテンペストキャラクターにはカットイン付きで秘奥技があるという斬新なサプライズ!

ユーリの技が少ないのがPSPでユーリの特徴を再現するのは難しかったからとか悲しい理由でむしろ斬新な気さえしてきました。

秘奥技の消費TPが1になったことと、レベル45になれば自動で覚える点は扱いやすくなってるのでGoodポイントですが、お手軽すぎて有り難みに欠けると感じる人は出てきそうですよねw僕はちょっと思いました(笑)

あ、でもGVは最高でした!ナイス企画。
小野坂さんグッジョブ(o≧▽゜)d

『快適さ』
ストーリークエストで強制加入するメンバーが累計で見るとかなり多いのでテンポ的意味ではマイナスでしかなかったです。
そこのレベリングで余計に時間かかるっていう。
GVを考えるとジェイドとゼロスのレベルは優先的に上げておきたかったのですが……やっぱ効率的にはちょっとね(笑)

前作と比べて格段に遊びやすいシステムになってるのにそこだけ残念です。
これならほぼ傭兵と冒険してた前作のシステムのほうがまだ時短でした。

『システムのおもしろさ』
発売当初、PSPという条件での話ですが、当時のテイルズの集大成のようなものを感じました。

ちょこっとシステム解説
キャラクターメイキング
前作よりバリエーションが大幅に増えました。
イスパターンは男女それぞれ10パターン+1(隠し要素)。
肌や髪の色は2周目以降にはRGBを詳細に設定することができるようになります。
また、今作では周回プレイ毎に設定し直すことができます。

エス
物語に関わる重要任務や、モンスター退治などの様々なクエストを請け負っていく今作のメインシステム。

中には、歴代キャラクターから修行の依頼や、一騎討ちの勝負を持ちかけられることも。

エストにはいくつか種類があり、チャットに話しかけることで受けられる「ストーリークエスト/サブクエスト」と、歴代キャラクターから個人的に依頼される「キャラクタークエスト」があります。

戦闘システム
基本的には前作と同じ「FR-LMBS」です。
戦闘では3D空間を「フリーラン」で自在に動き回ることができます。
また、軸補正、作戦の詳細な設定など、『テイルズ オブ イノセンス』の要素が多く取り入れられ、一部のキャラクターは空中でコンボを繋げることができます。

「オーバーリミッツゲージ」も前作に引き続き登場しますが、前作のシステム「連携」はなくなり、『テイルズ オブ イノセンス』の「インフィニティジャム」が登場します。
オーバーリミッツ中に発動でき、ゲージがなくなるまで敵の動きが停止し、パーティメンバー全員で敵一体を一方的に攻撃し続けることができます。

術技には3つのスロットが用意されていて、各スロットに4つの術技、合計12個の術技をセットできます。

キャラクターごとの強力な術技「秘奥義」は全員にカットインの演出があります(主人公や傭兵は職業に対応した紋章)。
ただし、前述の通り、そもそも秘奥技が用意されてないキャラクターもいます。

職業
戦士
剣や斧を振り回すパワー重視の職業。剛招来で更に火力を増すことも可能。最初から選択可能。
剣士
剣を使い多彩な技で戦う職業。シリーズ伝統の技が多く、バランスが取れている。最初から選択可能。
格闘家
己の肉体を武器とする職業。ダウン中の敵に追撃できる投げ技を持つ。最初から選択可能。
盗賊
素早い動きから手数で攻める職業。アイテムを盗む技を使用可能。最初から選択可能。
狩人
弓で遠距離から一方的に攻撃できる職業。最初から選択可能。前作で覚えていた回復技なども今作では覚えない。
魔術師
強力な魔法で攻撃する職業。詠唱を要するが火力は随一で、パーティの大砲的存在。最初から選択可能。
僧侶
回復・補助魔法で味方をサポートする職業。光魔法も幾つか覚え、攻撃もこなす。最初から選択可能。
魔法剣士
剣と魔法を使いこなす上級職。前作と異なり、回復魔法は覚えない。
ビショップ
攻撃魔法と回復魔法をバランスよく習得する上級職。
忍者
特殊な動きや技で戦う上級職。
仰け反り無効等の特殊な技を習得する。
双剣
両手に片手剣を装備し、手数の多さで攻める上級職。剣のスキルは2つ分使える。しかし、攻撃力は2つの剣の平均値になるため、むしろ剣士や魔法剣士より低くなる可能性もある。
大剣士
身の丈ほどの非常に大きな剣で戦う上級職。普通の通常攻撃の一撃は遅いが、右または左と○ボタンと組み合わせるとかなり速くなり、威力にも秀でる。技も手数が多くて範囲も広く、隙の少ない優秀なものも覚える。全職業の中で一番攻撃力が高い。
モンク
格闘家としての能力を保ちながら、治癒功などの回復術も使用する上級職。投げ技は覚えない。
海賊
短剣と銃の2つの武器を扱う上級職。癖の強い技が多く、扱いづらいが、遠近共に戦えるのが強み。
聖騎士
大剣を携え、強力な剣技と回復魔法を使いこなす上級職。戦士系職中唯一「秘技」を覚えない。全体的のパラメーターでは、一番優秀。

・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
マイソロシリーズあるあるのアビス優遇されすぎ問題はありますが、マイソロ2の世界のアビスの設定とキャラクターの関係性好きです。

こういうブログを運用しているということもあり、前作をわりと最近プレイしたのでカノンノとニアタの関係性にもほっこりしました。
というかカノンノ好きとしてはニアタ寄りの感情でした。
僕の場合は親心7割、恋心3割みたいな?
血の繋がらない兄のような気持ち?分かんないけどw

クリア後に周回するかはじめからか選ぶ場面が来ますが、それすらも(演出的な意味で)ストーリーに組み込まれていて細かい!って感動しました。

本編は哀しいところもあるというか相変わらず勧善懲悪ではないのでいろいろ考えるところはありました。

途中、とあるキャラクター達が勝手に抜け出していなくなったのを迎えに行くところがあるのですが、自分の負の部分と向き合う演出(戦闘有)はどうしてもペルソナ4を思い出しました。
あの演出好きなんですよね!!キャラクターが生きてる感じがして好きです。

反面、GVはキャラ崩壊上等のスタイル(注意書き有)の中の人の本音も入り交じった面白い感じに仕上がってます。
が、賛否は分かれるかもしれません。

『ストーリーのボリューム』
プレイ時間で言うと前作の1.5~2倍ってところですかね、何回かそろそろ終わりかな?って思ったけどなかなか終わらない感じのストーリーでした。

『グラフィックと音楽』
グラフィックは特筆するほどでもないので割愛しますが、音楽がよかったです。
オリジナル楽曲はもちろん、歴代シリーズのアレンジ楽曲もよかったです。

主題歌のBACK-ONもよかったです。
1周目と2周目でED曲が変わるのですが、曲名が「なるほど!」ってなるぐらい作品のテーマに寄り添ってます。

・キャラクター面について
『個性』
クラトスの立ち位置が特殊?
何故かレディアントやバルバトスに詳しく、他のキャラクターとは異質のオーラを放っています。

また、ゼロスやガイは主人公の性別で反応が変わります。
これだったり、リオンやアッシュの無愛想ツンデレ組が密かに能力を認めてくれていたりとセリフなしの無個性主人公ながらきちんと和の中にいるのでこれはこれで作品としての個性だと思ってます。

『スポットライト』
大なり小なりキャラクターに寄り添ったクエストが用意されていて、本人から直接請け負う依頼の場合はフェイスチャットにボイスが付いてたりします。

そういう特別な依頼の中にルークとアッシュの因縁絡みのイベントが用意されています。

リオンが可愛かったので個人的には大満足です。

『キャラ数』
前作と比べてかなり数が増えました。そして誘っても断られるという哀しい事態も起こらなくなりました。
では、何が問題か……強制参加メンバーが多ければ効率が下がります。
いろいろなキャラと冒険できること自体は決して悪くはないので、このシステムなら歴代キャラのレベルは主人公のレベルに合わせて-5ぐらいまでの間でランダムで決まるとかだと幾分も遊びやすかったかなーと思います。

・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
やりこみ要素は多いです。
いつもの図鑑埋めはもちろん、鍛冶や服飾で装備の強化(職業毎のオススメ項目はレディアント装備を参考にするといいと思います)、GV、歴代キャラクターとの一騎討ちetc.

『満足感(難易度)』
結構難しいですよね、このゲームw
クリア後に出現する祠はノリで挑めば瞬殺されます。後から知りましたが、難易度固定(最高難易度)になるんですね、最初挑んだ時、目覚めました、マジで(笑)

『ゲームバランス』
総合的に見ると真ん中ぐらいだと思います。
パーティーメンバーの装備アイテムはわりとドロップアイテムでまかり通ります。定期的にショップで買わなくてもドロップで案外持ってるものだなーと。課題はレベリング。

最後に
若かりし頃の伊藤かな恵さんの初々しいお芝居が可愛い!!
これは言いたかったです。

ジェイドが実質的なリーダーなので子安さん大好きな僕としては嬉しかったです。
が、クレスやチェスターのような真っ直ぐなタイプの人はジェイドや海賊として扱ってくるチャットに不信感を抱きなが らゲームをすることになるかもしれません。

何にせよアビスの優遇っぷりが凄いので人気の差ってスゲー……って思います(笑)


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