とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

スターオーシャン1 First Departure

スターオーシャン1 ファースト ディパーチャー(通常版) - PSP

・プレイ作品

スターオーシャン1 First Departure

・どんなゲーム?
1996年にスーパーファミコンで発売されたスターオーシャンPSP用にフルリメイクした作品です。
フルリメイクに伴い、声優がほぼ総入れ替えされてフルボイス化、グラフィックが一新、新シナリオや新キャラクター、新システム等、変更点が多いのでほぼ新作との呼び声も上がったほどです(当時)。

また、オリジナル版にはなかった「ファーストディパーチャー」という「最初の旅立ち」を意味するサブタイトルが追加され、シリーズの第1弾感が増しました。
追加アニメーションはProduction I.Gが担当し、Production I.Gは同時にキャラクターのリデザインも担当しました。
冒険の舞台となる背景マップは、全て奥行きを感じられる3Dグラフィックで描き直されています。

・総合得点72点 ランクA

・個人的評価 32点 B

・個別評価 40点 C

システム面 11点 B

新しさ 4点
快適さ 2点
システムのおもしろさ 5点

ストーリー面 9点 C

ストーリーのおもしろさ 3点
ストーリーのボリューム 2点
グラフィックと音楽 4点

キャラクター面 11点 B

個性 3点
スポットライト 4点
キャラ数 4点

ゲーマー面 9点 C

やりこみ 3点
ゲームバランス 2点
満足感(難易度) 4点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
10年前も思いましたが、改めてやっても若干思う。
どことなくテイルズっぽい。
ドーンに関してはリメイク版は寄せてるとしか(笑)
それはそれとして、後述しますが、システム面で結構独自性を発揮してると思いました。

『快適さ』
快適と感じたことは1度もない。以上。
道中を行ったり来たりの鬱陶しさがちょっとね、後、序盤の仲間揃うまでがちょっとね。
あ、中盤以降はIC駆使すれば結構楽ですが、快適プレイの為の下準備が結構めんどくさかったり、最終的に余ったりするのでいいのか悪いのか謎です。
個人的には不満のほうが多いのでこの結果です。
というか何にしてもいろいろ説明不足な気がします。

『システムのおもしろさ』
分かりづらかったらぼんやりとテイルズをイメージして下さい。感覚としては、テイルズより少しややこしいけど、やれることも多いのがスターオーシャンです。

システム解説と変更点
戦闘システム
戦闘はリアルタイムで行なわれます。
敵味方が同一の戦闘フィールドに配置され、自由に移動しながら攻撃や呪紋の詠唱などの行動をとります。

エンカウント方式はランダムエンカウントが採用されています。
戦闘の参加メンバーは主人公ラティを含めて4人までで、ラティを戦闘メンバーから外すことはできません(固定メンバー)。
基本的にプレイヤーはラティを操作し、その間、他の仲間は事前に設定した「作戦」に基づいたオート行動をとります(操作キャラの変更も可能)。

攻撃は○ボタン、必殺技はLRボタン(事前のセットが必要)です。

通常攻撃は3回まで可能で、3回目の攻撃の後に隙が生まれますが、必殺技を使用することによりキャンセルが可能です。
リンクコンボにより必殺技を繋げて出すことも出来ます。

スキル
キャラクターのレベル以外の育成システムに「スキル」システムが採用されています。
町にあるスキルショップでスキルの情報を購入し、「スキルポイント(SP)」を振り分けることで「スキルレベル」を上げることが出来ます。

スキルは何種類かまとめたスキルセットの形で売られていて、スキルショップ毎に3つのスキルセットを扱っています。
通常スキルはスキルショップでは「知識」、「感覚」、「技術」の3つの系統に分かれ、「戦闘」とあわせて4系統のスキルがさらに3段階に分かれて「知識1」、「戦闘3」のような形で売られています。

スキルのうち最も種類が多いのが「通常スキル」で「包丁」や「生物学」など全部で28種類ある。いくつかのスキルにはスキルレベルを上げることでステータス上昇補正の効果得られるよう設定されているものがあります。
また、1つから3つ程度のスキルのレベルを上げることで「特技」を習得し、さらに該当するスキルのレベルを上げることで、その特技レベルを上げることができます。

戦闘スキルは「一定確率で攻撃(防御)を上げる」ものや「一定確率で敵の防御を無視する」もの、「一定確率で間合いを詰める」ものや「再詠唱の時間短縮」など、その名の通り、戦闘を有利に進められるものが揃っています。

SPはレベルアップの他、一部のイベントやタレントの開花時などに貰えます。

特技
特定のスキルを習得することで「特技」を覚えることができます。
特技の中には、アイテムクリエーション(IC)と呼ばれる別のアイテムを生みだす特技があり、スターオーシャンの魅力となっている部分です。

特技にはそれぞれ特技レベルが設定されていて、特技を覚えるために必要なスキルの平均レベルがその特技のレベルとなる。基本的には特技レベルが高くなるほど特技の成功率やより大きな結果が望めるようになります。

特技の成功率については特技レベル以外にも「タレント」が大きく影響します。
タレントはそのキャラクターの持つ才能のことで、パーティ加入時に所持するタレントが決定されます。
最初から所持していないタレントでも対応する特技を繰り返し行なえばそのタレントが開花することもあります。
各キャラクター毎に最初から所持する可能性のあるタレント、開花する可能性のあるタレントが決まっていて、可能性を持たないタレントは何度繰り返しても開花しません。

また、PSP版では、パーティー内のメンバー(複数)が特定の「特技」を覚えていると使用可能になる「スーパー特技」が追加されました。
序盤から簡単に取得出きるのに重宝したのは「なんでも勘定」です。
簡単に説明すると、ショップの商品の値段を割引もしくは割高に出来ます。
金策はこれがあればバッチリです。

プライベートアクション(PA)
スターオーシャンシリーズを代表するシステムで、町でキャラクターごとに自由に行動する特殊イベントのことです。

アイテムクリエーション(IC)
素材となるアイテムから特技によって新たなアイテムを作り出す「アイテムクリエーション」。
鑑定や調理もここです。
運要素も高めですが、結構いいアイテム作れます。

マップ
SFC版から大幅に書き直され、町・ダンジョンの間の移動もダンジョン的なものではなくなり、フィールドマップの移動に変更になっています。
このことから町・ダンジョン以外の場所で宝箱は存在しなくなりました。
町内・城内・ダンジョン内などのマップも建物の配置が大幅に変更され、こちらも立体感が増しました。
ダンジョンなどの追加も行なわれています。

コレクション要素
ムービーギャラリー
本編で見たムービーが閲覧できます。字幕のオン/オフも可能です。
ボイスギャラリー
特定の条件を満たすと、キャラクターのボイス(音声)が聞けるようになります。
条件に応じてキャラクター単位で全て聞けるようになっています。
BGM
宿屋での宿泊、重要アイテム入手、パーティーメンバー加入時のBGMが聞けます。
その他
SFC版ではラストダンジョンのある「惑星ファーゲット」に移動後もオラクルルーム(クリアデータで行けるようになるスタッフルーム)を経由すれば惑星ロークに戻ることが可能でしたが、PSP版では不可能となっています。
つまり、一度、惑星ファーゲットに行けば二度と元の世界に戻ることは出来ません。
一方でオラクルルーム内のスタッフの台詞は一切変更されておらず、入り口でその点に関する注意を受けます。

・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
わりと可もなく不可もなくな感じです。
置鮎さんの無駄遣いしてたので、勝手に道中の衛兵?門番?は変装して潜り込んでるって設定にしました。
これで置鮎さんじゃなかったら恥ずかしいですが、そこは気にしません!
あの人…仲間にしたかったなぁ~(←それこそテイルズのパターンw)

『ストーリーのボリューム』
プレイ時間は10時間弱でした。
道中迷ったり、闘技場で複数キャラ分遊んでなければ多分6~8時間の内容ですね!サクッとやれば。
まあ、パーティーメンバー集めたり、それぞれのイベント見れば全然10時間以上は遊べるので悪いわけでもないです。

『グラフィックと音楽』
特筆すべき点も特にないんですけど、それも味気ないんで音楽ではなく、音繋がりで声優さんの話でも…
宮野さんの声が驚くほど若い。ラティこんなんやったんや!?って懐かしさより衝撃でした。

・キャラクター面について
『個性』
結構定番っちゃ定番のキャラ設定だと思います。それぞれ。
PSP版からの追加キャラが尖ってるぐらい?

『スポットライト』
PAもあるおかげか、これはまあ、いい感じです。
クリア後の後日談もパーティーキャラ分ありましたので!

『キャラ数』
数そのものは満足してるんですが、取捨選択なところがたまに傷…みたいな。

・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
1周目時点でSPも余りますし、難易度上げてプレイするか、ギャラリー埋めるか思い付かない…そういう意味では1周がわりとサクッと終わるのはいいかもしれませんね!!

『満足感(難易度)』
レビュー的には文句ばっか言ってますが、結構満足してます。

『ゲームバランス』
ぶっちゃけそこまで悪い訳ではないのですが、もう少し快適に遊びたかった恨みがここに出ちゃいましたね、すみません。
戦士2人(1人はラティ)とヨシュア(もしくは隠しキャラ)とエリーの前衛2人、後衛2人でパーティー組むと驚くほどスムーズになります。
まあ、でも最悪強制パーティーinされる4人でも何とかなりそうな気がします。
ラティとミリーが被ってるのと、序盤にイリアと長めの2人旅させられるので楽したい方はラティ、イリア、ヨシュア、ミリーとかでも結構バランス取れてたりします。
でもエンカウント率高すぎて途中ストレスがMAXだったのでやっぱり快適さがネックかもしれません。
バニィを使えば移動も楽ですが、専用の仲間を迎えに行かないといけませんので仲間枠と要相談ということで。
あ、あと、セーブポイント設置する位置が微妙にずれてる気がします。
あと、ラティにストーンチェックは付けておいたほうが安心です。

最後に
昔やったことあったので、2周目感覚で今回は何も考えずにノリ6割ぐらいで進めました。
結果、ストーリー後日談としてはパーティーメンバーに申し訳ない後味の悪い結果となりました。






以下、ネタバレ含みます。
パーティーメンバーは固定4人の他は3名のわりとこじんまりしたパーティーでした。これは想定内です。

問題は……肝心なところで何も考えずにノリでストーリー進めちゃったことです。

エリスを仲間にするイベントを見るのを忘れ、アシュレイに奥義を教わるイベントを見なかった。
その結果……アシュレイは1人ため息混じりに寂しく継承者についてぼやき、ヨマーヴェルは兄に本当の事を言えずに心の中で別れを告げ、ヨシュアはまた1人で妹を探す旅へ…しかもラティへの感謝の言葉付き。

後味悪っ!!これもはやBAD ENDじゃない!?
10年前の時は奥義も教わり、エリスも仲間にしてたのでこんな結末は想定していませんでした……
そう考えたらラティ、ミリー、イリア、ロニキスの関係性も地味にドロドロした終わり方に感じてきました……
同じ星に生まれてたら何!?未来の愛犬ラティって友情の証じゃなかったの!?
って思えてきてもう1つのスターオーシャン1が書けそうな気がしてきました。
僕、今回は途中で創作するパターン多かったかも(笑)


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