とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

逆転裁判4

逆転裁判4(通常版)(特典無し)

・プレイ作品

逆転裁判4


・どんなゲーム?

ひょんなことから成歩堂事務所で働くことになった新米弁護士と敏腕天才検事の熾烈な舌戦と、7年前のとある未解決事件の謎を解き明かす法廷アクションバトルゲームです。


・前作をやっている必要があるか
ギリギリやってなくても楽しめるラインだとは思います。
が、成歩堂くんや茜ちゃんの7年後の姿を堪能したければ、順を追ってやるのがベストだとは思います。

・総合得点 89点 ランクA+

・個人的評価 38点 A

・個別評価 51点 A

システム面 12点 B

新しさ 5点
快適さ 2点
システムのおもしろさ 5点

ストーリー面 14点 A

ストーリーのおもしろさ 4点
ストーリーのボリューム 5点
グラフィックと音楽 5点

キャラクター面 15点 A

個性 5点
スポットライト 5点
キャラ数 5点

ゲーマー面 10点 B

やりこみ 3点
ゲームバランス 2点
満足感 5点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
カガクに注目した捜査が多いのが1つの特徴だと感じました。
中でも、足跡解析・映像固定の2つは個人的に好きでした。
足跡解析は、液を流し込んで乾かして型を取るもの、
映像固定は、タッチ画面をコロコロ回したり、擦ったりして、X線の要領で封筒等の中身を透かせてプリントアウトさせるものでした。
カガクって凄い!


法廷・捜査それぞれのパートで使えるオドロキホウスケならではの力として、腕輪システムというのがありました。
相手の嘘を見抜いてしまうという弁護士として…いや、逆転裁判の主人公として非常に強力な能力でした。


そして、最終章におけるMASONシステムは非常に独特なものを感じました。
裁判員制度を意識して作られた設定なんでしょうが、7年前と現在を行き来して事件の真相を追うというものでした。


逆転裁判というゲームの数少ない欠点の移動の面倒臭さを取り除くタッチパネルで直接行き先を選べるシステムは妙な感動を覚えました。


ネタバレ防止の為、詳しくは書きませんが、勾玉を使ってサイコ・ロックを解くのはやはり楽しかったです。


過去と現在を繋ぐ全ての真相を解き明かした後に依頼人の判決を自分で下せるのも新しいと思いました。
その選択がそのままGOODエンドorBADエンドの分かれ目です。


『快適さ』
基本的にはシリーズ共通項です。
移動の煩わしさ、犯行場所等の特定の時のタッチ判定のシビアさ、みぬくのスクロールの範囲、調べるの場所の判別がややシビアな場所がある等ですね。
不満という訳ではないですが、不便さはありました。特に移動。
経由しながら移動するの煩わしくない人のほうが少ないと思うのですが……。


『システムのおもしろさ』
前述の通り、概ね好みでした。
システム自体は1~4の中で最も好きです。


・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
ナルホドくんを弁護したり、茜ちゃんと対峙する場面があったり、『逆転裁判 甦る逆転』をプレイしたことが人にとっては新鮮味のあるストーリー展開も用意されています。


また、主人公が変わった理由と何故そうなったのか……空白の7年を繋ぐ最終章は見事に逆転裁判でした。


成歩堂龍一は何故この事件を選んだのか、その全てが繋がる瞬間は針の糸が通ったような気持ち良さがありました。


後は全体を通して、家族にスポットライト当ててるのかな?っていう印象を受けました。
成歩堂龍一の娘が出て来たこともその印象を裏付ける理由となっているかもしれません。


『ストーリーのボリューム』
全4章ではありますが、人の人生を左右するだけあって、1つ1つが濃いです。
そして、人生とは積み重ねと繋がりだと知りました。


『グラフィックと音楽』
これまでのプラットフォームであるGBAからDSになったことにより、当然ですが、1~3よりもムービーの動きが滑らか且つ立体的になっていました。(あくまでGBA→DS基準で)


ライバルにあたる我琉検事がデビュー済みのバンドマン(ミリオン歌手)である為、感情表現が稀にロックです。
我琉のエアギター時に流れるギター音格好いいです。
他にも音楽関係者が関わる事件もあり、音にはかなりこだわっているように感じました。


・キャラクター面について
『個性』
主人公のオドロキくん自体はそこまで特徴的ではないものの、他の登場人物はかなり個性の塊みたいなところありますよね、さすが逆転裁判って感じでした。


『スポットライト』
突然主役になったオドロキくんと、これまたパートナーになったみぬきちゃん、そしてライバルの我琉検事と成歩堂くん…それぞれの事情がきちんと明かされたので、プレイ終わり気持ちよかったです。


『キャラ数』
証人やら関係者やら合わせたら結構な数だと思うので、十分な量に感じました。
主要キャラクターも最低限+αなのでGOODでした。


・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
わざと間違って反応を楽しむ以外には本編以上に楽しむことも別段ないので、そういう意味では薄いです。
複数ルートある訳でもないので。


『満足感』
プレイ中の満足感も高めだったのですが、プレイ終わり(クリア後)の満足感がこれまた高かったです。
スタッフロールに乗せて様々な人からコメントもらえる演出は粋でした。


『ゲームバランス』
ちょい苦労した部分があったというか、わりと難しいゲームだとは思いました。


最後に
あかねちゃんが出るのが凄く大きいです。好きなので。
みぬきちゃんの可愛さも大きい。
我琉弟の存在も大きい。
オドロキくん?あー……好きではないかな。


4がやたら下馬評低い理由は分かりました。
個人的にはわりとアリな作品でした。



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おまけ