この記事では、そもそもアクティブタイムバトルシステムって何!?って方への説明
や、アクティブタイムシステムを採用しているゲームの一覧みたいなものをまとめた記事です。
具体的に言うと、FFシリーズの戦闘システムって特殊過ぎてよく分からない、敷居が高い…っていう人向けの理屈としてはこういうことだよ!っていう説明+この戦闘システムが好きな人向けの類似システム搭載のゲームの紹介の2つを兼ねた記事になります。
以下解説。
アクティブタイムバトルシステム(通称ATB)とは、コンピュータRPGの戦闘システムで、ターン制の戦闘システム(ドラクエ等)とは異なり、常に時間が流れているリアルタイム制のシステムです。
採用作品により性質が異なる場合がありますが、基本的には敵・味方共に一定の時間が溜まったキャラクターから行動を選ぶ仕組みになっています。
ほとんどの作品で、次の行動選択可能までの時間を表したATBゲージが味方キャラクター1人1人に表示され、時間の流れを視覚的に捉えることができます。
ゲーム中の設定でゲームスピードの調整ができる場合もあります。
また、コマンド入力時に時間が流れ続ける「アクティブ」と、時間が止まる「ウェイト」の切り替えができる場合もあります。
また、ATBから派生して生まれたシステムも存在します。
ATB搭載作品
ファイナルファンタジーⅣ
初のATB採用作品です。
時間によって変身する敵や、リアルタイムでステータスが変化するなど、緊張感があるバトルを生み出した作品とも言えます。
召喚魔法はコマンド決定から発動まで時間がかかるなど、行動内容により時間の差別化が計られているのが特徴的です。
原作のPS版には ATBゲージがないですが、移植リメイク版のGBA版ではATBゲージが搭載されています。
ファイナルファンタジーV
この作品からATBゲージが画面に表示されるようになり、ATBの基本スタイルが確立しました。
また、『FFV』および『FFVI』ではコマンドを従来の縦並びスタイルと十字キーの4方向にそれぞれ割り当てるスタイルから選べるようになり、素早いコマンド選択が可能となっています。
味方や敵の行動中はATBゲージが一時ストップします。
ファイナルファンタジーVI
この作品以降はアビリティの使用可能時間や待機時間にも一部ゲージが導入されるようになりました。
また、Xボタンで行動を後回しに保留できるようになったのも特徴です(この作品ではXボタン・Yボタンによる順送り・逆送りがありましたが、以後の作品では順送りの1つのみとなっています)。
登場キャラクターの内の1人の特殊コマンド「トランス」を使用すると、ゲージは満タンから始まり、徐々に減っていくという逆ATBになり、0になるまでいつでも行動をすることができます。
味方や敵の行動中もATBゲージが進行します。
クロノ・トリガー
アクティブタイムバトル Ver.2 (ATB Ver.2) と称されていますが、ATBと同じシステムです。
フィールドと戦闘画面が同一になっていて、敵にエンカウントすると戦闘モードとなり、ATBゲージなどが表示されます。
味方キャラクター3人のコマンドが同時表示される連携システムが売りの作品となっています。
味方や敵の行動中はATBゲージが一時ストップします。
ファイナルファンタジーVII
敵の攻撃を受けると溜まる「リミットゲージ」が満タンになると一瞬でタイムゲージが溜まります。
味方や敵の行動中もATBゲージが進行します。
ファイナルファンタジーVIII
ガーディアンフォース召喚時にウェイトゲージが採用されています。
味方や敵の行動中はタイムゲージが一時ストップします。
ファイナルファンタジーIX
ATBゲージが瞬時に溜まる隠しボスが登場します。
味方や敵の行動中もATBゲージが進行します。
ファイナルファンタジーX-2
『FFXI』から継承された要素でチェイン(リアルタイムで同時に攻撃を当てるとダメージ増加)や、行動開始までのウェイトゲージ、複数のキャラクターが同時に行動することにより戦略性が増し、従来よりもテンポの早い戦闘となりました。
味方や敵の行動中もATBゲージが進行します。
ファイナルファンタジーⅣ THE AFTER 月の帰還
基本的には『FFⅣ』を踏襲しています。
召喚やバンド技等の待機時間がATBゲージに表示されるようになりました。
味方や敵の行動中はATBゲージが一時ストップします。
ファイナルファンタジーXIII
ATBゲージが溜まる前から行動を決定することが出来るようになり、ゲージが満タンになると同時にその行動が発動されます。
1本のATBゲージは複数のスロットに分かれていて、1回のターンでスロットの数だけ行動を起こすことができます(強力な魔法・技は複数のスロットを消費します)。
アイテムの消費やTPアビリティ(召喚など)はATBゲージに関係なく即実行できます。
攻撃を受けて転倒すると、ATBゲージの進行が止まり、少しの間行動できなくなります。
プレイヤーが操作できるのはリーダーに設定したキャラクターのみで、ATBゲージもリーダーのものだけが表示されます。
『FFX-2』と同様に複数のキャラクターが同時に行動します。
味方や敵の行動中もATBゲージが進行します。
ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士
基本的には『FFIV THE AFTER』を踏襲されています。
携帯用アプリ、Android用に売り切りで発売されています。
ファイナルファンタジーXIII-2
基本的には『FFXIII』を踏襲しています。
いけにえと雪のセツナ
クロノ・トリガーと同様のATBが搭載されています。
ATBから派生したシステム
以下はスクウェア・エニックスから発売されたゲームソフトのATB派生システム搭載作品です。
あくまで派生システムなので名称と作品名のみです。
カウントタイムバトル (CTB) - ファイナルファンタジーX、ファイナルファンタジー レジェンズ 時空ノ水晶、ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア
リアルタイムバトル (RTB) - ファイナルファンタジーXI
アクティブディメンジョンバトル (ADB) - ファイナルファンタジーXII
4Dバトル - ファイナルファンタジータクティクス
超高速アクティブタイムバトル - クライシス コア ファイナルファンタジーVII、ファイナルファンタジー零式
ターンアクティブタイムバトル (TATB) - チョコボの不思議なダンジョン
ターンアクティブタイムバトル2 (TATB2) - チョコボの不思議なダンジョン2
厳密にはATBではないかもしれないけど似ているシステム
ゼノギアス
戦闘画面にもATBゲージのようなものが表示されていて、ゲージが溜まったキャラクターの行動を選択するシステムが採用されています。
行動選択時にはゲージの進行が止まります。
ドラゴンクエストX
ATBに似たような仕組みが導入されていますが、公式から正式な戦闘システムに関する発表はされていないので詳細は不明。