とある雑食型ゲーマーのゲームミュージアム

基本的には少し古めのゲームを改めてプレイしてみてレビューしてます。

高速カードバトル: カードヒーローの評価と変更点

高速カードバトル カードヒーロー

・プレイ作品

高速カードバトル カードヒーロー


・どんなゲーム?

2007年12月20日にDSで発売されたTCGです。
ゲームボーイゲームボーイカラー専用ソフト『トレード&バトル カードヒーロー』の続編です。

前作からの変更点として、新ルール「スピードバトル」の追加、CPUの思考時間が短縮などがあります。


・前作をやっている必要があるか
過去作のキャラクターが成長した姿が出てきますが、ストーリー的には直接的な繋がりもなさそうなのでやっていなくても大丈夫だと思います。

・総合得点75点 ランクA

・個人的評価 35点 B

・個別評価 40点 B

システム面 12点 B

新しさ 4点
快適さ 4点
システムのおもしろさ 4点

ストーリー面 5点 D

ストーリーのおもしろさ 1点
ストーリーのボリューム 1点
グラフィックと音楽 3点

キャラクター面 11点 B

個性 5点
スポットライト 1点
キャラ数 5点

ゲーマー面 12点 B

やりこみ 4点
ゲームバランス 4点
満足感(難易度) 4点


個別レビュー
・システム面について
『新しさ(オリジナリティー)』
バトルヒーローのバトル方式はいくつかあるのですが、大きく分ければ2つになります。
過去作からあるマスター(プレーヤー)がバトルに参加して戦うものと、今作から追加されたスピードバトルです。
細かいルールを省いて簡単に説明すると、相手のモンスターを5体倒せば勝ちのスピードバトルと、マスターのライフが0になれば負けのプロルールです。
カードの枚数もスピードバトルは少なめです。
また、スピードバトル独自のルールとして、必ずフィールドを埋めなければいけないということ、Sカード(進化カードみたいなもの)を使うと無条件に相手のフィールドを吹き飛ばす。というものがあります。
そういう意味でも過去作プレーヤーの場合でも新しさは感じるんじゃないかな?という評価です。


『快適さ 』
CPUの思考時間もそんなに長くなく、ロード時間もそんなに気になりませんでした。
ただ、あくまでもDSのゲームなのでそこはご理解お願いします。


『システムのおもしろさ 』
このゲームの仕様上、モンスターが倒されれば倒される程、行動の選択肢が増えます。
ですが、スピードバトルは5体倒された時点で負けます。この駆け引きが結構面白かったりします。
ヴァイスシュヴァルツ好きな人に少しおすすめなスピードバトルだったりします。
マスターがバトルに参加出来るほうはバトルスーツの種類によって使える能力が異なるので本当にプレーヤー毎に違った戦略性が楽しめると思います。
多少の運要素もありますが、カードも比較的集めやすかった印象でした。


・ストーリー面について
『ストーリーのおもしろさ』
ストーリーは薄っぺらかったです。そこは期待しないで下さい!


『ストーリーのボリューム』
全体の半分近くがチュートリアルという…そして最後の2章はおまけエピソードです。
全10章の内、前半4章がチュートリアル、最後2章はおまけエピソード…つまり、肝のエピソードは4章しかないのですが、カードヒーロー初心者がルールを覚えながらトーナメントの優勝を目指すストーリーの割には御粗末な内容だなあーと正直感じました。


『グラフィックと音楽 』
グラフィックは可もなく不可もなくなのですが、3Dモデルが崩れ気味です。動きもぎこちないのが多いです。僕は基本下画面を中心にプレイしていたのでそこまで気にしませんでしたが、気になる人は気になるかもしれません。
音楽もわりと良かったです。子供向けゲームらしく軽いサウンドが案外いいんですよね!
残念なのはネット対戦でしか聞けないというキャラクター専用BGM。これの出来が素晴らしいとのことですが…残念ながらDSのWi-Fiコネクションのサービスが終了してるので聞けず終いでした。申し訳ないです。


・キャラクター面について
『個性』
ストーリーは薄いですが、サブキャラクター達は個性の塊みたいな集団でした。
フリーバトルに近い場所で戦えるキャラクター達それぞれにプチエピソードが付いてます。1人に付き平均4~5個ぐらいの感じです。僕はバトルの前後の会話が面白くて入り浸りました。
過去作のメインキャラクターの成長した姿もここで見れたりします。


『スポットライト』
ストーリーがあれなのでメインキャラクターの活躍はほぼ見られません(笑)
結果的にサブキャラクターのほうが濃いです(笑)


『キャラ数』
キャラクター総数は中々のものだと思います。
前述した大きく分けると2つのバトルシステムなのですが、ストーリー的にはスピードバトルから徐々に段階を上げていくので合計4つになります。
それぞれにランキングシステムがあって、それぞれ違うサブキャラクターが属しています。
結構満足です。


・ゲーマー面について
『やりこみ(熱中度)』
前述したサブキャラクターのプチストーリーもそうですが、とあるカードを使い込むことで解放されるカードも数多く存在します。
ストーリーをクリアした後もリアル勝ち抜きトーナメント戦が用意されてます。やれることは多いです!
熱中度で言うと75%ですかね!途中で飽きます←


『満足感(難易度)』
ゲームそのものに関しては満足していますが、カード取得の為にわりと雑に作ったデッキで勝率5割を越えるぐらいの難易度なのでそんなに難しくないです。
使いなれた自分のデッキがあればCPUにはほぼほぼ負けないんじゃないかなー?


『ゲームバランス』
敵の強さについてはCPUのAIが少しお粗末なせいか謎の行動を取られたりプレイヤー側にはハメ技に近いコンボが存在したりしますので、その点では決してゲームバランスがいいとは言えません。
何故か無駄なところにリソース割いてそうな謎システムを除けば操作性も結構良かったですし、カードも一部を除けば集めやすかったです。カードコンプリート等の達成感ももちろんありました。
バトル形式も複数パターン用意されてるの で飽きさせない工夫も十分してあると感じました。
対人戦が出来ればいろいろ試行錯誤を繰り返したり、強くなったりする感覚も楽しめると思いました。
Wi-Fiに繋げないのが本当に残念です…惜しい。


最後に
このゲームは一部のゲーマーから隠れた名作と呼ばれているのですが、その噂に恥じないゲームだったと僕は感じました。
でもそうですね…現代っ子の為にあえて言うならば、この時代のゲームを知らない子達からしたら無料でやれるスマホゲーに劣ると思います。
それこそシャドウバースとか。
快適さとかグラフィックについてはそれぞれのハード機に合わせた評価なので別のハード機の作品を扱った記事と同じ点数でも厳密には違うとご理解の程よろしくお願い致します。



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